男がつらいよ―絶望の時代の希望の男性学

電子版価格
¥1,100
  • 電子版あり

男がつらいよ―絶望の時代の希望の男性学

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 224p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784046011190
  • NDC分類 367
  • Cコード C2036

出版社内容情報

男たるもの正社員として働き、結婚して、子どもをもち、さらにはイクメンになることが求められており、男性の役割・プレッシャーが大きくなっている。男性学という今注目分野でトップを走る著者が現実を切っていく。

内容説明

かつて男性の人生は「卒業→就職→結婚→定年」という一本道を通るもので、この道を歩けること自体が一種のステータスにもなっていた。しかし「普通」と思っていた人生を実現できない男性が増えている。ここに多くの男性が「生きづらい」と感じる根本的な原因がある。本書は男性が抱える問題や悩みを研究する「男性学」の専門家が、「生きづらさ」の実態と生きやすくなるためのアイディアを解説する。

目次

第1章 男性はなぜ問題を抱えてしまうのか(競争を宿命づけられて;競争の果てに残ったもの ほか)
第2章 仕事がつらい(男性は不幸なのか;高すぎる男性の自殺率 ほか)
第3章 結婚がつらい(人は冷静に判断して恋に落ちる;恋愛が若者の義務になっている ほか)
第4章 価値観の違いがつらい(激減している暴走族;「昔はワルかった」といってしまうおじさんたちへ ほか)
第5章 これからの時代をどう生きるか(立ち止まる勇気が必要だ;人との比較を止める ほか)

著者等紹介

田中俊之[タナカトシユキ]
武蔵大学社会学部助教。1975年生まれ。武蔵大学人文学部社会学科卒業、同大学大学院博士課程単位取得退学。博士(社会学)。学習院大学「身体表彰文化学」プロジェクトPD研究員、武蔵大学・学習院大学・東京女子大学等非常勤講師を経て、2013年より武蔵大学社会学部助教。社会学・男性学・キャリア教育論を主な研究分野とする。2014年度武蔵大学学生授業アンケートによる授業評価ナンバー1教員。男性学の視点から男性の生き方の見直しをすすめ、多様な生き方を可能にする社会を提言する論客としてメディアでも活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nbhd

16
都内の大学に職を持つ男性学の専門家(男性)が書いた一般向けの男性学入門本。クソ男エピソードや調査データがたっぷりで、「ですよねぇ~!」的な読みやすさ&わかりやすさはあるけど「痛み」がない。今後、何冊か男性学の本を読み重ねていくつもりなのだが、僕が求めるのは何らかの「痛み」なんだと自覚した。今は、この「痛み」が男性学のミソな気がしている。/鶴見俊輔「批評という行為についての自分流の心得として、【自分の背中から刃を貫き、もし切っ先が余れば、相手の体にも届くように】書きたい」。2021/01/21

16
思い当たるようなことがたくさん。根強く残る図式→男はリードする側、女はリードされる側。浮気をする男は都合のいい女を恋人や妻に昇格させるつもりはない〔なので、恋人や妻になりたい女性はさっさと見切りをつけましょう〕。若い女性に何歳に見えるか尋ねる中高年男性は自分が恋愛対象として認識されているか知りたい。など。翻って女性にも言えることもあり。〔コメント欄に続く〕2017/03/15

ステビア

16
他人との比較をやめる。2016/01/20

ほじゅどー

15
★★男性学は女性学の影響を受け1980年代後半から始まった、男性が抱える問題や悩み、仕事、過労死、結婚難などを対象とする学問。日本の社会には男らしさを根拠に男性を競争に追い込むプレッシャーがあり、男性が弱音を吐くのを良しとしない風潮がある。幸福度調査によれば男性は女性よりも幸福度が低い一方、自殺者の割合は男性が女性の2倍以上高い。自己犠牲が評価される日本では長時間労働が当たり前で、あまりにも仕事中心の生き方となっている。もっと男性の働き方・生き方の多様性を認めるべき。2016/06/05

RYOyan

11
男性が生きやすい社会は、きっと女性も生きやすいはずだ。家族観とか労働観とか変えなくてはいけない固定観念がたくさんあるはず。一人一人が自立できる社会は、誰かが誰かを助け合う社会でもあると思うから、競争と同じくらい協力を大切にする世界にしなくちゃいけない。2016/12/08

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9742770
  • ご注意事項

最近チェックした商品