内容説明
100年ほど前に、アインシュタインという天才がほとんど独力で考え出した相対性理論という奇妙な物理学理論があります。動いている時計がゆっくりになる、動いている列車の前と後ろで時刻がずれる、動いている物差しが縮む等々。本書は、その相対性理論をトポロジーの手法を用いて数式を使わずに理解することをめざします。
目次
1章 アインシュタインの考えた特殊相対性理論
2章 光は速いが、宇宙はさらに大きい
3章 宇宙のトポロジー
4章 重力の正体を明かした一般相対性理論
5章 ブラック・ホール
6章 この膨張する宇宙
著者等紹介
小谷太郎[コタニタロウ]
1967年生まれ。東京大学理学部物理学科卒。博士(理学)。専門は宇宙物理学および観測装置開発。理化学研究所、NASAゴダード宇宙飛行センター、東工大、青山学院大、早稲田大学などの研究員を経て大学教員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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大先生
11
図やイラストが多めの本でしたが、文系の私にはやや難しい内容でした。特殊相対性理論、一般相対性理論、トポロジー、ブラックホール等についての解説されており、確かに数式は出てきませんが、サクサク理解できるほど簡単ではないですね。光速(約30万キロ/秒)が最速だけど、宇宙空間の膨張スピードは光速以上もありとか…ややこしい(汗)ただ、本書を読んで「ブラックホール」のイメージが変わりました。ブラックホールに吸い込まれるのは意外と難しいんですね!2022/07/25
mstr_kk
4
これは難しかったです。目から鱗の話がいろいろで、面白かったのですが、理解できたかというとできてはいません。特に昔からトポロジーみたいな「イメージできないもの」は苦手です。2015/09/19
stroatman
2
初めのうちは何とか飲み込めたけど、トポロジーの辺りから抽象的な概念が多くてついていけなくなった。また5年後にでも読み直したい。科学はどうしても仮定から入るのでそこをまず受け入れるのがなかなか難しいなぁ。2015/04/03