内容説明
ベストセラー美術書が、ついに文庫化!ヴィーナス、オフィーリア、エリザベートら至高の題材・モデルを、ダ・ヴィンチ、フェルメール、クリムトら超一流の画家が描く!崇高な女神から、無垢な少女、官能的な悪女、死にとりつかれた浮薄の美女まで、人類が描き得るあらゆる「美女」が勢揃い。美しき女性たちの華麗なる競演が今、はじまる。
目次
1 ギリシャ神話の美女たち(ダナエ;フローラ ほか)
2 キリスト教の聖女たち(ムランの聖母(ムランの二連祭壇画右翼)
聖母子と二人の天使 ほか)
3 物語と寓意画の美女(ラ・ベッラ;麗しのロジーヌ ほか)
4 美しき肖像(シモネッタ・ヴェスプッチの肖像;白貂を抱く貴婦人の肖像 ほか)
5 美女たちの風俗(真珠の耳飾りの少女(青いターバンの娘)
読書する娘 ほか)
著者等紹介
平松洋[ヒラマツヒロシ]
作家、美術キュレーター。1962年、岡山県生まれ。早大文卒。展覧会の企画・運営やプランニングとともに執筆活動を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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りー
25
絵画の美女というジャンルにおいては、芸術的価値を超えた個人的好みっていうのが僕の中では確立されているんだけど、本書には僕の好きなミレーのオフィーリアが取り上げられていて、やはり僕の選球眼は間違ってなかったのだとほくそ笑んだ。でも美女を挙げてゆくなら、ボロヴィコフスキー『ロプーヒナ』やクラムスコイ『忘れえぬひと』あたりの美女も収録してほしかった。「忘れえぬ人」や「ロプーヒナ」の眼差しなんてたまらないもんね!そう、もっと蔑むように見てくd…失礼、取り乱した。質価格量において手軽に読めて手軽に楽しい一冊だった。2013/12/25
Nat
17
図書館本。沢山の美女が勢ぞろい。私のお気に入りは何と言ってもカルロ・クリヴェッリのマグダラのマリア!中野京子さんの本で読んだルートヴィッヒ一世の美女ギャラリーも紹介してありました。2019/11/28
mari
13
イーヴリン ド モーガンの『フローラ』とカルロ・クリヴェリ『マグダラのマリア』がアニメチックで私は好きです。ポスターが欲しい。2015/11/01
なつき
9
ヨーロッパ絵画の主観的な美女を集めた一冊。ルードヴィヒ1世の好みはハッキリしてます。黒髪くるくるの意志の強そうな美女。意外なことにブロンドよりブルネットなんですね~私も好きです。息子の妻であるマリー・フォン・プロイセン、プロイセン王弟の娘ですが、こちらも黒髪美人。気の強そうな美女です。自分好みの美女の肖像画を描かせて飾るって、最高の贅沢ですよね。さすがバイエルン王。2014/06/21
左端の美人
7
美しい。97P「オーストリア皇妃エリザベート」が好きです。美しいものを見ると心が落ち着きます。2015/07/07