感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaze
8
詩は苦手だとずっと思っていたけれど、解説と鑑賞を読むと、少し味わえるようになった。 初期の作品の透明感と漂う哀しさ。いかにも若者らしく、なんとなく中原中也みを感じた。 「秋のヴィオロン」や「巷に雨の降るごとく」など詩に疎い私でも聞いたことのあるフレーズがあって、あの出典はヴェルレーヌだったのかと。いまさら知った。 2024/01/20
晴久
4
昭和42年発行のハードカバーでカラーページもあり、挿絵も美しい豪華な本なのに、定価を見たら480円だし付録の朗読はLPなので聞くこともできなかった。ヴェルレーヌの美しい詩を堪能できる。天才はまともには生きていけないのかもしれないと、彼の人生を知ると思う。ランボーとの関係や少年リュシアン・レチノワとの関係についても非常に気になる。 2020/09/23