内容説明
戦国の世が終わり間もない時代。時を超えた恋を成就させた大名家の姫あこと、許婚の井伊直継。平和が訪れたのもつかの間、あこは自分のひと言が原因で、実家に戻されてしまう。さらに、幼なじみの小一郎の許嫁にされてしまい!?(「空蝉の君」)。直継の守り役の采女が傷を負ったため、あこの侍女のしのが通いで手伝いをすることに。不器用な二人の心の行方は…!?(「時を揺らす春風」)。時をかける恋絵巻「佐和山物語」、待望の短編集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のほほん@灯れ松明の火
14
優しいお話だったと思います。敵方だって、仲間うちで集まった時には、なんだか ほんわか和んでたように見えましたし、決して悪人ではないですし。。。 二人のこれから、そして周りの人達も幸せなんだろうなぁーと願いたいです。2011/04/12
伶夜
10
チーム西軍の話が好き。 そして妖し人形の意外な使い道(笑)2018/03/08
シュウ
6
短編集だけど、この巻で本当の完結。あの後の騒動について触れられている。小一郎には本当に幸せになってもらいたい。あんなに一途に想い続けていた人だもの、本当に幸せを・・・。このシリーズを読んで、井伊家のことを知りたくなった。何か良い本ないかしら?2016/01/15
もも
5
再読も最後。小一郎がどうか幸せになりますようにと願わずには。しのと采女、西軍、木俣殿と主馬、本編では語られなかった面々の姿が新鮮だった。あこと母上の場面にうるっと。互いに支え合って強く生きていたんだろうなと思いを馳せてみて、また歴史が好きになれた。2014/04/28
さり
5
おまけの短編集というよりむしろがっつり本編だった。そして幼なじみが切なすぎる。2010/10/06
-
- 和書
- 若紫 ファミ通文庫