内容説明
時は平安。外法師を倒し、都に戻った昌浩。気になるのは、総領天狗・颶嵐に招かれたまま戻らないもっくんと勾陣のことだった。そのころ天狗の郷・愛宕では異変が起きていた。郷全体に十二神将すらも苦しめる外法がかけられてしまったのだ。深手を負い、晴明邸にたどり着いた颯峰に話を聞いた昌浩は、天狗たちを救うため、ふたたび愛宕に向かう。そこで昌浩が目にした真の敵は―!?大人気シリーズ“颯峰編”感動の完結。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
和夜
18
颯峰編完結巻。昌浩も颯峰も頑張ってたけどこの巻はやっぱり飄舞と嵬かな。うるさい鴉とか思ってごめんね、嵬。飄舞は悲しい最後でした。生きて人間と仲良くして欲しかったな。それにしてもキレた勾陣凄い…強い。いつも飄々としてる人がキレたら怖いって本当ですね。飄舞から出てきた外法師をあんなあっさり。飄舞と颯峰の戦いが壮絶だった分あっさりしすぎた気がしないでもないけど…。颯峰編はこれで終わりだけど今後ゲストとしてちょいちょい出てきてくれないかな。伊吹の豪胆さがけっこう好きだったのでまた会いたいです。2016/06/06
まりもん
17
やっぱり飄舞が・・・と思ってはいたが疾風が言っていたように飄舞であって飄舞でない。隠れ蓑にされていた。まぁそうでないと辛いものがある。飄舞も何とかもがいたりしていたしね。 今回はもっくん達の法も危機が迫っていて神気で朱雀たちにもそのことが伝わった。もっくんは本当に守り役だが、朱雀はお兄ちゃんみたいな気がする。良いタイミングのアドバイスや注意なんてところが特に。 でも今回一番頼もしかったのは嵬ではないだろうか。昌浩の尻を叩いて前進させたり、もっくんに言われたからだが夢に入って無茶をしないよう注意したりと大活2012/04/27
紅羽
12
颯峰編の完結巻。涙腺が緩む切ない完結巻でした。この第六章は嵬の活躍が際立ってました。それとキレた勾陣。やっぱり紅蓮に次ぐ神将ですね。惚れ惚れします。冒頭の朱雀と天一のやり取りも好きです。昌浩を間に、ほのぼの親子のようでした(笑)後、初回限定ペーパーのエピソードもほっこりしました。脩子が彰子に縫い物の手習いを願い出るものでしたが、若菜さんも不器用だったとは。 それを見て、じい様は何を思ったのでしょうね。2012/10/29
梅みかん
9
昌浩が何気なく約束したことが、あんなことに繋がるなんて。 昌浩に約束を違えさせないようにっていう紅蓮も格好いいし、外法師を叩きのめした勾陣も格好いい。 飄舞は辛い。颯峰と疾風には飄舞の分も幸せになって欲しい。2019/07/17
みとん
8
颯峰編完結!飄舞…とっても哀しい。でも紅蓮にとっての昌浩のような存在、疾風がいてくれたから、慕ってくれる颯峰がいたから、前代疾風と伊吹がいたから最後にあのような行動と表情ができたんだと思います。紅蓮が珍しく無茶をします。昔々の昌浩も同じことをしたけど、比べ物にならないです。勾陣の暴走も見れました。玉依編の時に見れなかった激怒勾陣はこんな感じかと。勾陣ともっくんの会話場面で、もっくんのくせに紅蓮みたいだなぁ、かっこいいなぁ、と『もっくん=紅蓮』だと再認識(笑)表紙の『在りし日の天狗たち』の飄舞がカッコイイ!2011/02/12
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