内容説明
まぶしい日射し、あふれる緑、静寂に満ちた、聖マルグリット学園―極東からの留学生・久城一弥と智恵の泉を持つ少女、ヴィクトリカは初めての夏休みを迎えた。大図書館で、庭園で、芝生で、謎を解き、世界を語る2人の距離は少しずつ近づいてゆく。やがて訪れる大きな嵐の予感すら、この輝きを曇らせはしないのだ―。人気ミステリシリーズの名探偵コンビ、つかの間の安らかな日日を描いた外伝短編集。
著者等紹介
桜庭一樹[サクラバカズキ]
2000年デビュー。04年『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』が、ジャンルを超えて高い評価を受け、07年『赤朽葉家の伝説』で日本推理作家協会賞を受賞。同書は直木賞にもノミネートされた。08年『私の男』で第138回直木賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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乱読太郎の積んでる本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
勇波
125
グレヴィールのドリル増加の謎が判明しました。とても素敵な理由ですな。。一弥君は夏休みの間ずっと日傘さしてただけなんですね★2014/07/29
エンブレムT
107
嵐の前の静けさ的な、束の間の平和に位置してる物語みたいなので、後になって思い返すとキラキラした1冊になるのだろう。が、少年誌に連載されてるラブコメを読んだ時のような、主人公の少年に対して「なんでコイツこんなに可愛い子達にモテてんの?」という不条理感が!まぁ、微妙に羨ましくないモテ方ではあるんだけれど(笑)そんなわけで、学園で2人きりの夏休みを過ごしてる一弥とヴィクトリカの淡い逢瀬に対しては「ケッ」となり、アブリルやゾフィ、セシル先生、瑠璃姉、グレヴィール等、脇役陣の好感度が軒並み上昇した巻となりましたw2012/09/09
りゅう☆
94
<仔馬のパズル>難しいわ~。しかし手紙の絵から次兄の秘めた恋心を見抜くなんてさすがヴィクトリカ。アブリルが見た亡霊の正体、ゾフィの聞いた声、壺を盗んだ怪人、消えた絵。次々と謎を解いていく。ゾフィとセシル先生の出会いからもう二度と会えないと思ってたのに、今では大の仲良しっていいね。姉瑠璃の手紙で一弥が家族から受けた扱いに笑えた。武者小路さんっていい人だわ。そしてブロア警部がなぜ金髪ドリルが増えたのか納得。なかなか初恋は終わらないのね。ヴィクトリカと一弥の二人で過ごした夏休み、充実してて楽しそうでよかったね。2019/08/28
財布にジャック
94
本編の5巻が「つづく」で終わっていたので、おもわず6巻に手がのびてしまいましたが、刊行順に読むって決めたので、この短編を読みました。まさに、本編が重苦しい展開になってきているので、箸休め的な意味で、この短編集はとっても良いですね!6つのお話どれをとっても、ちょっといい話で、ホッとします。特に主人公のお姉さまの恋の話が好きでした。2011/12/08
た〜
69
ヴィクトリカと久城、2人の平和な夏休み。ピンチでも平和でも久城は甲斐甲斐しいなー、な1〜5話。6話はグレヴィールとジャクリーヌの一コマ。鈍いジャクリーヌにグレヴィールの報われなさがほほえましい。2012/08/10
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