角川文庫
人身御供論―通過儀礼としての殺人

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 264p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784044191115
  • NDC分類 385
  • Cコード C0195

内容説明

村を救った猿神のもとへ輿入れした少女が、夫を殺害して村に戻ってくるという昔話「猿聟入」。そこで語られた供犠と異類殺害の物語は、その後のマンガ、小説、映画などにも繰り返し現れてくる。過去の民話と現代のサブカルチャーを通庭するものは何か。そして、その背後にひそむ通過儀礼の真の意味とは?「遠野物語」「赤ずきんちゃん」から「タッチ」「ホットロード」「めぞん一刻」まで、「民俗学者」大塚英志が縦横無尽に分析した、渾身の物語論。

目次

通過儀礼という主題
異類殺害と通過儀礼―「猿聟入」を読む
最初の求婚者の死―『ホットロード』『タッチ』『めぞん一刻』を読む
誰がトーマを殺したか―『トーマの心臓』を読む
供犠と“子殺し”―「瓜子姫」を読む
消費社会の“赤ずきんちゃん”―グリム版「赤ずきんちゃん」を読む
神隠し考―『ピクニック at ハンギングロック』と『遠野物語』を読む
「鉄腕アトム」の首―『アトム大使』と『わたしは真悟』を読む
供犠志願者の動機―『フィツカラルド』を読む
自己犠牲という禁忌―「身がわり山羊の反撃」を読む
“外部”はどこにあるのか
通過儀礼の不可能性をめぐって
ビルドゥングス・ロマンと「移行対象」殺害
“癒し”としてのクマ 移行対象論

著者紹介

大塚英志[オオツカエイジ]
1958年、東京都生まれ