出版社内容情報
辺境の名も知れぬ神であった八幡神は、なぜ突如として国家鎮護の神となったのか。大仏建立、道鏡事件、承平・天慶の乱ほか、その誕生と発展をめぐる史実を紐解き、神仏習合の形成という視角から実像に迫る!
内容説明
東大寺の盧舎那大仏建立を契機に、九州宇佐の地から八幡神が入京した。名も知れぬ辺境の神は、なぜ突如歴史の舞台に登場し、日本の神と仏をつなぐ国家神となったのか。道鏡事件、承平・天慶の乱、鎮護国家や摂関政治体制の確立―「託宣」という神の声を発しながら、各時代の政治と宗教に深く関わり、変容し続けてきた足どりを辿る。神仏習合の形成に着目し、謎多き「時を生きる国家神」の実像を解き明かす、新八幡神論!
目次
第1章 鎮護国家の神の出現(八幡神の登場;神と仏の遭遇;鎮護国家の神への道)
第2章 仏に帰依した神(菩薩皇帝聖武と八幡神;大菩薩への道)
第3章 神仏習合と御霊(薦枕の成立と託宣の凋落;応神霊=八幡大菩薩の成立と展開)
第4章 八幡宇佐宮と八幡石清水宮の統合(宇佐宮弥勒寺と王城鎮護石清水八幡宮;宗教権門としての八幡宮寺の成立;権門八幡宮寺の展開)
著者等紹介
飯沼賢司[イイヌマケンジ]
1953年、長野県生まれ。早稲田大学文学部卒業後、同大学院文学研究科博士課程(日本史専攻)に進学。97年より別府大学教授、2008年より同大学大学院文学研究科長。専攻は、日本古代中世史、家族史、環境歴史学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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Shoji
中年サラリーマン
うえ
Yoshinori Osaka
mk