角川文庫 角川ソフィア文庫<br> 科学哲学者柏木達彦の多忙な夏―科学がわかる哲学入門

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角川文庫 角川ソフィア文庫
科学哲学者柏木達彦の多忙な夏―科学がわかる哲学入門

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  • サイズ 文庫判/ページ数 285p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784044094041
  • NDC分類 104
  • Cコード C0110

内容説明

夏間近、京都のとある大学―科学哲学者・柏木達彦が午後の2つの授業を終えて研究室に戻ると、物理学専攻の女子学生、咲村紫苑が待っていた。「先生、パラダイムって何ですか」。紫苑の率直な質問から、「知ること」「正しく理解すること」の謎へと真っ直ぐに向かう課外授業がスタートした…。生きることの深淵に触れる現代科学哲学、その初歩から最先端までがやさしく学べる、専門知識不要、なるほど!の哲学入門ノベル。

目次

第1話 梅雨明けの頃(パラダイムなんかこわくない;なるほどの天文学史 ほか)
第2話 夏休み前最終講義(ELT;先入見 ほか)
第3話 ほろ酔い気分(創造的総合;メタファー ほか)
第4話 多忙な夏(クリーンプロジェクト;デカルト的不安 ほか)

著者等紹介

冨田恭彦[トミダヤスヒコ]
1952年、香川県生まれ。京都大学文学部哲学科卒業。同大学大学院文学研究科博士課程修了。京都大学博士(文学)。専攻は哲学。ハーバード大学客員研究員などを経て、京都大学大学院人間・環境学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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白義

8
対話編で分かりやすく分析、科学哲学を学ぶのにうってつけの好企画、柏木達彦シリーズの第一段。デイヴィドソン、クワイン、ガダマー、ローティの哲学をポイントを抑えて語りながら、結局のところ完全な相対主義にも実在主義にもならず、そこそこ相対主義でそこそこ自己中に自分のものの見方、世界観を基準にするしかない、という常識が擁護される。分析哲学のトリビアルで地道なところから哲学の核心に大胆に迫る面白さがダイレクトに伝わってくる。扱う哲学自体の性質か、読者の事前知識があまりいらないのもグッドだと思う2012/09/29

Yusaku

5
記念すべき読了100冊目! 難しい。 結局何が言いたいのか掴めなかった。撃沈!それもよし!2017/11/17

たか

4
中身は小説だから好みが分かれるところ〜2017/06/18

オランジーナ@

2
小説形式の科学哲学の入門書です。しかし解説本にありがちなんですが、生徒のレベルが高すぎて少し感情移入しにくい。あとストーリーがつまらない。2015/11/05

アロゲロゲ

2
クーンのパラダイムの話からデイヴィドソンの概念相対主義の批判の話になり、解釈学的循環と観察の理論負荷性の関係からクワインの全体論の話になり最終的にわたしたちは今自分が信じていることから始めるしかないというローティのエスノセントリズムが語られる。もう一度読んでみたけどとても面白かった。2013/05/07

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