出版社内容情報
死から悟りまで。いま、いちばんエキサイティングな仏教入門の登場!
日本人の宗教性、仏教の悟り、因果、執着――。仏教の根源にせまるテーマから、哲学的なテーマまで、いま一番人気の哲学者と、新進の宗教学者の丁々発止が刺激的な、これまでにない画期的な仏教入門。
内容説明
仏教について何も知らない哲学者が、いきなり仏道に入門!?ゼロから刻苦勉励を重ねて、仏道とは何であるかを自得できるのか?レヴィナス、ヒューム、ラカン、カント、デリダ、甲野善紀、マタイ伝―。思想と身体性を武器に、常識感覚で果敢に宗教に挑み、「悟りとは何か」「死ぬことは苦しみか」「因果とは何か」「日本人の宗教性とは」など、根源的なテーマについて、丁々発止の激論を交わし合う。知的でユニークな仏教入門。
目次
その1 はじめに‐私の「ご縁」論―私がまさにそのときに会うべき人がちゃんと私を待っている
その2 仏教における「自由と宿命」―仏教はどこまでいっても「因果律に則った自由意志」です。しかし…
その3 「因果」論‐月光仮面・マタイ伝・レヴィナス―必ずしも「原因」が先にあって「結果」が後にある、というものではない
その4 仏教の因果―その落とし穴を避けるためにこそ仏教の因果律という認識手法はあるのです
その5 「宿命」論―宿命というのは、それが宿命であることが私たちに知られない限りにおいて宿命として機能する
その6 仏教の基盤をひとまとめ―もし、“仏教”という商品のカタログがあるなら、そこにはぜひ「脱構築機能内蔵」と
その7 「死ぬこと」は苦しみか?―なぜ「殺す技術」であるはずの武術の修行が人間にとって意味があるのか
その8 仏教の悟り―「生きる」ほうが「死」よりも苦しいという場合もあります
その9 「日本人の宗教性」について―自分自身を顧みて思うのですが、私はかなり宗教的な人間だと思います
その10 賢者と愚者の宗教性―宗教性を成熟させた人には、賢者と愚者、両側面を確認することができます
その11 「善性」と「邪悪」について―欲望は欲望を充足させるものすべての彼方を欲望する byレヴィナス
著者等紹介
内田樹[ウチダタツル]
1950年、東京都生まれ。思想家。神戸女学院大学名誉教授。凱風館館長。専門はフランス現代思想、映画論、武道論。2007年『私家版・ユダヤ文化論』(文春新書)で第6回小林秀雄賞を、10年『日本辺境論』(新潮新書)で新書大賞2010を受賞。11年第3回伊丹十三賞受賞
釈徹宗[シャクテッシュウ]
1961年、大阪府生まれ。龍谷大学大学院博士課程、大阪府立大学大学院博士課程修了。学術博士。専門は宗教思想。浄土真宗本願寺派如来寺住職。相愛大学人文学部教授。NPO法人リライフ代表、認知症高齢者のためのグループホーム「むつみ庵」を運営。「不干斎ハビアン論」で第5回涙骨賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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白玉あずき
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teddy11015544
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