角川文庫 角川ソフィア文庫<br> 円空と木喰

個数:
電子版価格
¥950
  • 電子版あり

角川文庫 角川ソフィア文庫
円空と木喰

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2025年05月24日 20時31分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 320p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784044001537
  • NDC分類 188.82
  • Cコード C0115

出版社内容情報

「忿怒」の円空、「微笑」の木喰。庶民信仰の本質に仏教民俗学の泰斗が迫る修験道の厳しい修行に身をおいた円空。旅を棲家とした木喰。二人の「ひじり」の作った仏像には、極めて大きな違いがある。孤高にして厳しく知的に冴えた刀痕と清潔にして火のように激しい意志的な造型の円空仏。日本の仏像彫刻で忘れさられた完全な一本彫りを試み、自刻像をはじめ飄逸な作品を多く残した木喰。日本人の精神構造と庶民文化の本質を表す造形を持ち、強烈なエネルギーを放つ仏像の謎に仏教民俗学の泰斗が迫る。

【目次】
円空佛 境涯と作品

序 章

第一章
 1 洞爺湖にうかぶ円空仏
 2 帆越岬の鷹
 3 北海の来迎観音

第二章
 1 恐山の千体地蔵
 2 津軽野の円空仏
 3 なまはげの山

第三章
 1 二荒山の不動たち
 2 武蔵野の荒れ寺
 3 木曽路の足跡

第四章
 1 志段味の丘の馬頭観音
 2 尾張野の木端仏
 3 伊吹山と大峯山

第五章
 1 美濃の奥山
 2 飛騨の宿儺
 3 入定塚の藤―結び―

微笑佛 木喰の境涯

序 章
 
第一章
 1 甲斐の山里
 2 聖と木食

第二章
 1 東国廻国
 2 蝦夷地渡り
 3 佐渡の荒海

第三章
 1 西国遍歴
 2 駿遠の山路
 3 越路の大悲像
 4 丹摂の自刻像

円空佛 境涯と作品

序 章

第一章
 1 洞爺湖にうかぶ円空仏
 2 帆越岬の鷹
 3 北海の来迎観音

第二章
 1 恐山の千体地蔵
 2 津軽野の円空仏
 3 なまはげの山

第三章
 1 二荒山の不動たち
 2 武蔵野の荒れ寺
 3 木曽路の足跡

第四章
 1 志段味の丘の馬頭観音
 2 尾張野の木端仏
 3 伊吹山と大峯山

第五章
 1 美濃の奥山
 2 飛騨の宿儺
 3 入定塚の藤―結び―

微笑佛 木喰の境涯

序 章
 1 あたらしい波
 2 無心の美
 3 微笑仏

第一章
 1 甲斐の山里
 2 聖と木食

第二章
 1 東国廻国
 2 蝦夷地渡り
 3 佐渡の荒海

第三章
 1 西国遍歴
 2 駿遠の山路
 3 越路の大悲像
 4 丹摂の自刻像

五来 重[ゴライ シゲル]
1908年、茨城県日立市生まれ。東京大学文学部印度哲学科を卒業後、京都大学文学部史学科に再入学。高野山大学教授、大谷大学教授を歴任。大谷大学名誉教授。文学博士。専攻は仏教民俗学。1993年12月没。法蔵館刊『五来重著作集』全12巻などがある。

内容説明

修験道の厳しい修行に身をおいた円空。旅を棲家とした木喰。二人の「ひじり」の作った仏像には、極めて大きな違いがある。孤高にして厳しく知的に冴えた刀痕と、清潔にして火のように激しい意志的な造型の円空仏。日本の仏像彫刻で忘れ去られた完全な一本彫りを試み、自刻像をはじめ飄逸な作品を多く残した木喰。仏教民俗学の泰斗が両者の足跡を丹念に歩き、作られた仏像を通して、芸術的側面だけではなく宗教的側面の謎に迫る。

目次

円空佛―境涯と作品(洞爺湖にうかぶ円空仏;帆越岬の鷹;北海の来迎観音;恐山の千体地蔵;津軽野の円空仏 ほか)
微笑佛―木喰の境涯(甲斐の山里;聖と木食;東国廻国;蝦夷地渡り;佐渡の荒海 ほか)

著者等紹介

五来重[ゴライシゲル]
1908年、茨城県生まれ。東京帝国大学文学部印度哲学科を卒業後、京都帝国大学文学部史学科に再入学。高野山大学教授、大谷大学教授を歴任。大谷大学名誉教授。文学博士。専攻は仏教民俗学。93年12月没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

広瀬研究会

5
円空の修験道の厳しさにおののき、80歳を超えてあの微笑ましい仏像に到達した木喰に驚嘆した。放浪、漂泊、遊行。憧れるけど、やっぱり大変だ。2019/12/20

belier

2
よく対比される円空と木喰の生涯を追った二作品。より文献が残っているからだろうが、木喰のほうが伝記的によく追えている。円空の方は、著者の円空仏を追いかける旅行記でもあった。北海道での冒険談じみたエピソードは読ませたが、全体的に散漫な記述。両作品とも学術論文でないためか、文体がやわらかく、大胆な想像を働かせている。例えば円空の110年ほど後、北海道に渡った木喰がそこで円空仏を見て感動し、仏像を作り始めたという説。しかし現在その説はあまり支持されていないようだ。ともあれ二人の作った仏像が好きなので楽しく学べた。2025/04/24

さんとのれ

2
芸術論やブームで飾るのではなく、作者の信仰心と足跡をたどりながら語る円空・木喰論。民衆と共にあり、いつでも品行方正とはいいがたい聖によって作られた仏像は、それが作られた辺境の寺で寂れゆく村と共に朽ち果てていくのが本来のあり方だという言葉に、仏像というものの存在意義を改めて思い起こす。2018/09/04

Yoshi

0
円空と木食上人の歩んだ道とどんな仏像を作ってきたかの足跡が描かれており、参考になった。 蝦夷に渡って故郷に近い場所に戻るのは流行りなのか、といった事が書かれてあったが確かに二人とも蝦夷に向かっており興味深い。 円空仏とアイヌの木彫りはどことなく似てると思ってしまうのだが関連性があるのかないのか、木食上人は晩年からの仏像製作でそれにしてもよくできた仏像に感嘆する。2025/04/07

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11200452
  • ご注意事項

最近チェックした商品