出版社内容情報
日本を代表するやきもの、伊万里焼。その繊細さ、美しさは国内のみならず海外でも人気を博す。人々の暮らしを豊かに彩ってきた古伊万里の歴史、発展を俯瞰し、その魅力を解き明かす、古伊万里入門決定版。
内容説明
日本を代表するやきもの「伊万里焼」の始まりは江戸時代初期。その繊細さ、美しさは人々の心を惹き付け、技術もさまざまに発展していく。ヨーロッパ王侯貴族にも愛された「IMARI」は、大量に海を渡り美術品としても高く評価された。時代が下がり、庶民の食卓も彩るようになった瀟洒な器は、人々の暮らしを豊かにする欠かせないアイテムとしていまなお不動の人気を誇る。古伊万里の歴史、発展を俯瞰し、その魅力を解き明かす、古伊万里入門の決定版。
目次
第1章 古伊万里の道をたどる(初期伊万里;色絵の誕生と技術の広がり;輸出が生んだ様式;元禄の花 金襴手;献上の器 鍋島)
第2章 染付の楽しみ(古伊万里染付の器;漆器から染付磁器へ;蕎麦猪口の楽しみ;江戸の暮らしと伊万里焼;古伊万里のある暮らし)
著者等紹介
森由美[モリユミ]
東京生まれ。陶磁研究家。東京藝術大学大学院美術研究科(保存科学専攻)修了。戸栗美術館学芸員、日本陶磁協会研究員を経て独立。陶磁器や伝統文化に関する執筆、講演、企画制作を行う。戸栗美術館学芸顧問。NHK文化センター講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鷺@みんさー
40
正直、知識的なことはさっぱりわからない。ただ、美しいものを美しいと、ほうっとため息をついて眺める、それでいいと思ってる。その点電子書籍は、発色が美しく、デジタルなので紙のように劣化せず、拡大などもできる。こういった本こそ、電子書籍で読むのにふさわしいかもしれない。ただやっぱり、見開き写真を一枚で見られないのが切ないが。2018/11/30
Koki Miyachi
2
日本を代表する磁器、古伊万里を知るには格好の書。江戸時代に生まれてから日本の歴史の中で、常に変化を遂げながらそれぞれの時代において魅力的な様式を生み出してきた。遠くヨーロッパとの交易でも長く珍重されてきた。そうした時代背景や古伊万里の変遷をコンパクトな文庫サイズで、緻密でありつつ簡潔にして分かりやすく、豊富な図版も目を楽しませてくれる。価値ある一冊である。2020/11/10
Kavi
2
伊万里、有田と旅をし、有田にある有田焼美術館で古い陶器を堪能したら、もう現代の器なんて買えない。絵柄にストーリーがない。浅い。そんで古伊万里の器を愛でたくて買った。うんちくがいろいろと長くて文字読めなかったけど、器の美しさを眺めるにはちょうどいいわ。2016/10/25
hiro6636
1
図書館。2020/07/08
栄吉
1
★★★☆☆ お皿でてっちりを想像してしまう…。2015/09/23