内容説明
食べものの味を左右する、甘味、塩味、酸味、苦味、うま味。この味覚に焦点を絞り、人類の「味」への飽くなき希求がいかに世界史を動かしてきたかを描く。たとえば大航海時代は黄金に匹敵する高値で取引されたコショウなどのスパイス人気が動因だったし、砂糖の甘味の魅力がコーヒー・紅茶などの嗜好品を世界商品に押し上げて、地球規模の大商圏を形づくった。「味」に秘められたグローバルな歴史がわかる、おもしろ世界史。
目次
1 塩が制した世界の歴史
2 自然界の多様な味
3 味の世界を広げた発酵
4 世界商品になった辛味と匂い
5 大航海時代と新しい味
6 砂糖が率いた嗜好品群
7 うま味追求の時代
著者等紹介
宮崎正勝[ミヤザキマサカツ]
1942年生まれ。元北海道教育大学教育学部教授。東京教育大学文学部史学科卒。専攻は、前近代の国際交流史、世界史教育(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あじさい
8
初めてのアルバイトが高級料亭で、作業を終えた時の、まかない料理だけを楽しみにしていた過去もあって、味は私にとって重要なテーマ。バイト代が洒落にならないくらい安かったんだけども、「リアル美味しんぼ」を味わえることを唯一の心の支えにしてイマシタ(^-^;なので、味に対する関心は無駄に高い。飲み会やる店をチョイスする時の基準の一つとして、「エビスビールあります」の店は、味にこだわっているので、料理のグレードが高い、とか。これは結構正当率高いので、参考にしてクダサイ。美味しさは大事デス。2015/10/22
niz001
3
今回は塩・甘・酸・辛・うま味がメインやけどテーマがテーマなんで前著と話がかぶってるのは仕方ないか。2015/01/03
エヌる@遅れてきたルーキー
2
高校の世界史の教科書だと数行で終わる部分を仔細にとりあげた1冊という印象。そのため、やや真面目すぎるきらいがなくもない、かな2020/08/30
Humbaba
2
食事は人間にとって欠かすことの出来ない要素である。美味しくて安全なものを食べたいという望みは非常に強く、そのために多くの時間とお金を費やしてきた。現代では安価に手に入る物であっても、かつては極限られた人間しか口にすることができなかったものはとても多い。2016/10/18
eel
1
塩、甘藷、石蜜 「内なる香水」オレンジ 発酵、酢
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