内容説明
「……被告は良心の呵責もなく、情け容赦なく、いともたやすく人の命を奪った……」ビル・ホルトは冷酷な殺人犯として投獄された。不倫相手の女性を殺害し、さらにその二週間後、事件の手がかりをつかんだと思しき私立探偵をも、計画的に殺害したとして。状況証拠は完璧としか言いようがなかったが、彼は無実だった。十六年後、仮釈放を認められたホルトは、復讐を誓い、真犯人を捜し始める。自分を陥れたのは誰だったのか? 次々に浮かび上がる疑惑と目眩く推理。そして、最終章で明かされる驚愕の真相! 現代本格ミステリの旗手、衝撃の出世作。/解説=法月綸太郎
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
321
本屋でジル・マゴーンの作品を見かけたのはかなり久しぶり。たしかに素晴らしいミステリではあるが、まさか2000年代のベスト1として再刊されるとは。この勢いでジュディとロイドのシリーズも新装版を是非。さて間違いなく著者最高傑作のこちら。トリックはクリスティ的な視点のずらしがメイン。というかそれだけで勝負して見事に成功。大技のインパクトを削がないように、どこまでもソリッドな作りになっており、それに加えて解決編の舞台まわしが秀逸で、筋道たてて消去法で犯人を炙り出していく様子こそが絶大な支持を得た理由だろう。2024/03/31
yukaring
71
「彼女はなぜ殺されなければいけなかったのか?」この謎を突き詰めていくとてもシンプルなミステリ。不倫相手の女性を殺したという罪で投獄されたビル。彼は無実を訴えるが裁判で有罪となってしまう。そして16年後、仮釈放で出所した彼は真犯人を見つけることを誓い調査を開始する。容疑者は自分の元妻や同僚たち6人。誰が自分を罠にはめたのか?過去の事件と現在が交互に描かれる構成のため、中々過去の事件の全貌がわからずにもどかしい部分もあるが、主人公と一緒に謎解きをしているようなリアル感があり楽しかった。2024/06/27
harukawani
6
こんなタイトルだから、見え方が反転するような真相なんだろ?って思ったら本当に思わぬ方向からのサプライズだった。あぁ、そこがひっくり返るのか。何が良いって、解決編の鮮やかさ。容疑者全員が犯人であってもおかしくない中、一人ずつ動機と機会を検討していくと同時に、さりげなく提示される真相解明のためのヒント。だからこそ、わずかなページ数で真犯人の犯行と動機が理解でき、納得できる。お見事。2024/09/21
tama
5
1970年に起きた殺人で、ホルトは16年服役し仮釈放される。 真犯人を突き止めようと奔走するホルトと新聞記者のジャン。 自分を罠に嵌めたのは誰? 二転三転しながらクライマックスになだれこむ。 古典的展開ながらラストは圧巻‼︎ 2024/08/13
りふりヴ
5
無実の罪で投獄された男が出所し、その真相を探る 孤独な復讐になるかと思いきや、とある女性が現れて… 味方となる理解者がいるだけでだいぶ救われる 過去に区切りをつけて新たな未来へと2024/06/09
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