内容説明
江戸時代、裕福な町人とは対照的に、武士たちは現代のサラリーマン以上のローンを抱えていた。当時の金融業者の取り立ては苛烈で、自藩の借金のため自害に追いこまれた武士や家計のために夜鷹になる妻が出ている。お金にまつわる衝撃の事件から、意外と高額所得者だった大奥勤めの女性たちのお財布事情まで、江戸学研究の第一人者が、当時の史料をもとにわかりやすく解説。江戸時代がもっと身近でおもしろくなる入門の一冊。
目次
第1部 武士の掟(一日二時間だけ仕事した将軍;江戸幕府の出世メカニズム;幕府の上下関係の「御法度」 ほか)
中休み 将軍家の墓をめぐって(敗軍兵の「頭蓋骨」は物語る;発掘された徳川秀忠の遺体;将軍は超現代的な顔だった ほか)
第2部 女たちの江戸時代(十三代将軍毒殺を暴露した女中;上品だった江戸の“OL言葉”;ペット愛に燃えた「大奥」 ほか)
著者等紹介
山本博文[ヤマモトヒロフミ]
1957年、岡山県生まれ。東京大学文学部国史学科卒業。同大学院修了。文学博士。東京大学史料編纂所教授。『江戸お留守居役の日記』で第40回日本エッセイスト・クラブ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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