出版社内容情報
古代に渡来した仏教を受け入れ、自国の文化と融合させながらユニークに発展してきた日本仏教。独自の歴史を紐解くキーワードは、「戒律」「浄土」「禅」にあった。風変わりな魅力と独自性に富む「日本仏教」を語り直す、待望の日本仏教篇。
目次
第1章 日本仏教の発色(吉田一彦・曾根正人・大久保良峻ほか『日本仏教の礎』一八〇九夜;末木文美士『日本仏教入門』一八〇二夜 ほか)
第2章 浄土と安国(源信『往生要集』一八〇三夜;法然『選択本願念仏集』一二三九夜 ほか)
第3章 禅の感覚(道元『正法眼蔵』九八八夜;夢窓疎石『夢中問答集』一八七夜 ほか)
第4章 今日に問う仏教(富永仲基『出定後語』一八〇六夜;佐伯恵達『廃仏毀釈百年』一一八五夜 ほか)
著者等紹介
松岡正剛[マツオカセイゴウ]
編集工学研究所所長、イシス編集学校校長。80年代に「編集工学」を提唱し、編集工学研究所を創立。その後、日本文化、生命科学、システム工学など多方面におよぶ研究を情報文化技術に応用しメディアやイベントを多数プロデュース。現在、近江を舞台に「新たな日本の様式づくり」を追求するプロジェクト「近江ARS」を総合監修している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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読書という航海の本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yukioninaite
3
読んだではなく、ようやくページをめくったという感じ。松岡さんの読書の量と質、そして編集というか咀嚼力に圧倒された。2023/01/24
EDA
2
さすが松岡正剛氏、浄土教から座禅や法華まで深い造詣でした。私自身の仕事の関係から、あまり近代仏教に触れてきませんでした。私の周りの誰もが色眼鏡でその時代の仏教論調をみてきたところがありまして、当事者やその関係者である僧侶同士だと、仕方のないことなのかもしれません。本書でようやくフラットな視点に出会うことができました。2025/06/19