出版社内容情報
「霊魂の恐れをどう処理するか、なお進んで死者の霊魂をどうして祭るか、どう供養するか、どう慰めるか、ここに宗教の原点がある」。丹念な現地調査にもとづいた民俗学の知見により、古代から現代までの日本人の死生観を考察。モガリや葬墓をはじめとする死者と先祖の祭りに宗教生活の根幹を見出し、霊魂観や神観念の成立、その仏教化、寺院の葬送や供養の変容をたどる。宗教の根源、日本文化の本質に迫った名著。解説・碧海寿広
内容説明
「霊魂の恐れをどう処理するか、なお進んで死者の霊魂をどうして祭るか、どう供養するか、どう慰めるか、ここに宗教の原点がある」。丹念な現地調査にもとづいた民俗学の知見により、古代から現代までの日本人の死生観を考察。モガリや葬墓をはじめとする死者と先祖の祭りに宗教生活の根幹を見出し、霊魂観や神観念の成立、その仏教化、寺院の葬送や供養の変容をたどる。宗教の根源、日本文化の本質に迫った名著。
目次
第1章 古代の殯―凶癘魂と鎮魂(殯と風葬;遊部と鎮魂 ほか)
第2章 殯の種類―殯の残存形態(古代の殯と現在のモガリ;青山型モガリ ほか)
第3章 葬墓と仏教―寺院と葬墓文化(仏の実在と霊の実在;梵衆発哀と葬送 ほか)
第4章 中世の葬墓―念仏と浄土教(法華経と密教と葬墓;滅罪と祓い ほか)
第5章 近世から現代の葬墓―墓と葬具(寺檀制度と葬墓;葬式の実際 ほか)
著者等紹介
五来重[ゴライシゲル]
1908年、茨城県生まれ。東京帝国大学文学部印度哲学科を卒業後、京都帝国大学文学部史学科に再入学。高野山大学教授、大谷大学教授を歴任。大谷大学名誉教授。文学博士。専攻は仏教民俗学。93年12月没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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