出版社内容情報
1941年9月、レニングラード。ヒットラーにより包囲されたこの都市で、愛し合う二組の男女にとっての生存を賭けた闘いが始まる。
1941年9月、レニングラード。ヒットラーにより包囲されたこの都市は、その歴史上もっとも絶望的な冬に突入した。厳寒と飢餓が牙を剥く、筆舌に尽くしがたい状況下、愛し合う二組の男女にとって、生存を賭けた、希望の火を燈し続けるための闘いが始まる。「圧倒的な説得力。悲惨な状況下で展開する二つの恋物語は、読む者に深い感動を与えてくれる。恋人たちがおのれの生存を賭して闘う物語は、すべての偉大なる文学作品がそうであるように、いたって簡潔である。世界レベルの小説だ」(アントニー・ビーヴァー)
【著者紹介】
1952年英国ヨークシャー生まれ。ヨーク大学卒業後2年間教員としてフィンランドに滞在する。その頃から多くの詩集を著し、いくつかの賞を受賞している。また、短篇小説を執筆するかたわら、ブロンテ、ロレンス、フィッツジェラルド、ウルフ、トルストイに関する研究にたずさわり、ほかにも、児童書や絵本を手掛ける。3作目の小説A Spell of Winter(1995)は創設最初のオレンジ賞を受賞した。また、第7作目の『包囲』(2001)はウィットブレッド賞とオレンジ賞の候補作となった。その続篇にあたるThe Betrayal(2010)もブッカー賞とオーウェル賞の候補となった。異色のゴースト・ストーリーThe Greatcoat(2012)も話題となっている。
内容説明
“レニングラードを地球上から抹殺せよ”1941年9月、ヒットラーの命を受けたナチス・ドイツ軍により完全包囲されたレニングラードは、その歴史上もっとも絶望的な冬に突入した。幼い弟コーリャをかかえるアンナ、アンナの父と秘められた過去を持つ元女優のマリーナ、アンナと心を通わせあう医学生のアンドレイ。飢餓と厳寒が牙を剥く極限状況のなかで、必死に生き抜き、希望の火を灯し続けようとする彼らの闘いを描き、「最高級の文学作品」と絶賛された、第1回オレンジ賞受賞作家による傑作長篇。
著者等紹介
ダンモア,ヘレン[ダンモア,ヘレン][Dunmore,Helen]
1952年英国ヨークシャー生まれ。ヨーク大学卒業後二年間教員としてフィンランドに滞在する。その頃から多くの詩集を著し、いくつかの賞を受賞している。また、短篇小説を執筆するかたわら、ブロンテ、ロレンス、フィッツジェラルド、ウルフ、トルストイに関する研究にたずさわり、ほかにも、児童書や絵本を手掛ける。三作目の小説A Spell of Winter(1995)は創設最初のオレンジ賞を受賞した
小泉博一[コイズミヒロイチ]
1942年山口県生まれ。南山大学文学部英語英文学科卒業。元京都工芸繊維大学教授。専攻イギリス文学研究(E・ウォー、G・M・ホプキンズを中心に)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ペグ
キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん
ハルト
旭
椿子