出版社内容情報
相手の境遇や困難を思いやる細やかな文体に、仏教思想の根本を込めた日蓮の手紙。仏典や故事、説話を駆使したその遺文からは、平等と人間尊重を説く『法華経』や、国家の腐敗を糺し災害や疫病に立ち向かう『立正安国論』のエッセンスが立体的に立ち上がる。人生相談あり、生活指導あり、激励あり。息子ほどの歳の少年へ、夫をなくした女性へ、子に先立たれた母親へ。厳選された25通の原文・現代語訳・解説によって人間日蓮の実像に迫る。
内容説明
相手の境遇や困難を思いやる細やかな文体に、仏教思想の根本を込めた日蓮の手紙。仏典や故事、説話を駆使したその遺文からは、平等と人間尊重を説く『法華経』や、国家の腐敗を糺し災害や疫病に立ち向かう『立正安国論』のエッセンスが立体的に立ち上がる。人生相談あり、生活指導あり、激励あり。息子ほどの歳の少年へ、夫に先立たれた女性へ、子を亡くした母親へ。厳選された25通の原文・現代語訳・解説によって人間日蓮の実像に迫る。
目次
第1章 富木常忍夫妻への手紙(富木常忍夫妻について;問注得意抄 一二六九年五月九日 ほか)
第2章 四条金吾への手紙(四条金吾について;四条金吾殿御返事 一二七六年六月二十七日 ほか)
第3章 池上兄弟への手紙(池上兄弟について;兄弟抄(抄) 一二七五年四月十六日 ほか)
第4章 南条家への手紙(南条家について;南条兵衛七郎殿御書 一二六四年十二月十三日 ほか)
第5章 女性信徒への手紙(女性信徒について;月水御書(抄) 一二六四年四月十七日 ほか)
著者等紹介
植木雅俊[ウエキマサトシ]
1951年、長崎県島原市生まれ。九州大学卒。理学修士(九州大学)。文学修士(東洋大学)。人文科学博士(お茶の水女子大学)。1991年から中村元氏のもとでインド思想・仏教思想、サンスクリット語を学ぶ。仏教思想研究家。東京工業大学世界文明センター非常勤講師、NHK文化センター講師を歴任。『梵漢和対照・現代語訳 法華経』上・下巻(岩波書店、毎日出版文化賞)、『梵漢和対照・現代語訳 維摩経』(同、パピルス賞)など著訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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