出版社内容情報
この国のよさは、「強さ」や「一貫性」ではなく 「一途で多様」なことにある。万葉集から司馬遼太郎まで、メディアや表現を横断する〈日本的編集〉の方法を辿り、日本社会と文化の様相を浮かび上がらせる。
内容説明
日本は「主題の国」ではなく「方法の国」である。多神で多仏、天皇と将軍、無常と伊達、仮名と漢字。外来の文化を吸収し自らのものとしてきた日本は、互いに矛盾するものを保持したまま多様で多義的な社会・文化を築き上げてきた。史書の編纂、日記、短歌、さらには政治体制や哲学までを編集行為ととらえると領域を超えて「おもかげ」「うつろい」という特質が見えてくる。歴史に蓄積された様々な層を「方法」によって辿る大胆な日本論。
目次
日本をどのように見るか
天皇と万葉仮名と語り部
和漢が並んでいる
神仏習合の不思議
ウツとウツツの世界
主と客と数寄の文化
徳川社会と日本モデル
朱子学・陽明学・日本儒学
古学と国学の挑戦
二つのJに挟まれて
矛盾と葛藤を編集する
日本の失敗:失われた面影を求めて
著者等紹介
松岡正剛[マツオカセイゴウ]
編集工学研究所所長、イシス編集学校校長、角川武蔵野ミュージアム館長。1944年生まれ。生命科学からシステム工学まで、多方面におよぶ研究を情報文化技術に応用する「編集工学」を確立。また日本文化研究の第一人者として「日本という方法」を提唱、多くの著作を発表するとともに、私塾などの場で伝授している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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