お金の日本史―和同開珎から渋沢栄一まで

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お金の日本史―和同開珎から渋沢栄一まで

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  • サイズ 46判/ページ数 245p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784044005610
  • NDC分類 332.1
  • Cコード C0021

出版社内容情報

・ 和同開珎は脱・大中華をめざす日本の「独立宣言」だった
・ 硫黄と硝石こそ歴史を動かす戦略物資だった
・「 本能寺の変」が昭和経済にまで影響した
・ 神君家康公は貿易拡大に積極的な開国論者だった
・ 徳川吉宗は百姓を徹底的に絞り上げた「名君」だった
・ 江戸幕府は「朱子学バカの経済オンチ政権」だった。
・「 渋沢なき資本主義」は「倫理なき資本主義」だ。

日本はなぜ、経済大国への道を拓けたのか。教科書には載っていない必読の歴史講義。


第一章 和同開珎の謎
  一、大中華思想からの脱却
  二、新貨幣のメッセージ
  三、黄金の国・日本の失敗

第二章 中世社会の闇――幕府腐敗と寺社勢力
  一、海を渡る戦略物資
  二、将軍家の腐敗と蓄財
  三、大改革者・織田信長

第三章 帝国主義の脅威と戦国時代
  一、大名たちの台所事情
  二、鉄砲伝来・キリスト教・唐入り
  三、商売を害する朱子学の毒

第四章 脱・朱子学と資本主義への道
  一、江戸「三大改革」の虚実
  二、朱子学バカの幕末維新
  三、日本資本主義の父・渋沢栄一

内容説明

渋沢栄一の天才的発想が、日本の不可能を可能にした!日本はなぜ、経済大国への道を拓けたのか。教科書には載っていない必読の歴史講義。

目次

第1章 和同開珎の謎(大中華思想からの脱却;新貨幣のメッセージ;黄金の国・日本の失敗)
第2章 中世社会の闇―幕府腐敗と寺社勢力(海を渡る戦略物資;将軍家の腐敗と蓄財;大改革者・織田信長)
第3章 帝国主義の脅威と戦国時代(大名たちの台所事情;鉄砲伝来・キリスト教・唐入り;商売を害する朱子学の毒)
第4章 脱・朱子学と資本主義への道(江戸「三大改革」の虚実;朱子学バカの幕末維新;日本資本主義の父・渋沢栄一)

著者等紹介

井沢元彦[イザワモトヒコ]
1954年、名古屋市生まれ。早稲田大学法学部卒業後、TBSに入社。報道局在職中の80年に、『猿丸幻視行』で第26回江戸川乱歩賞を受賞。退社後、執筆活動に専念。独自の歴史観からテーマに斬り込む作品で多くのファンをつかむ。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ころこ

39
貨幣論かなと思って読んだ本がたまたま井沢の本でしたが、残念ながら本書は貨幣論ではありませんでした。貨幣発行を独立のシンボルとして、経済発展の歴史を今に続く成功として解釈しています。他の井沢本よりも難易度高めで、今まで知らなかった固有名が多く出てくるところはさすがに歴史の本でした。気になったのは、先入観を裏切って異なる見方を提示するのではなく、著者に期待されたパブリックイメージ通りに書かれている点です。実証主義的な議論とはまた別に、歴史の本と歴史学の本との違いがここにはあるなという気付きがありました。2021/11/29

rosetta

29
本人は超国家主義者でも右翼でもないと言うが今の時代この内容ならそうなのか。とにかく共産チャイナと韓国と朱子学が大嫌いな事はよく分かった。常々書かれているけど専門の歴史学者は文献、史料にないことはなかった事にしてしまう。当時の常識と作家の想像力から発想された新説は説得力ある。鉄砲の伝来は偶然ではなく硝石を売りたいが為のプロデュースだとは目から鱗。朱子学は商売を徹底的に見下していたからそれしか学ばない江戸時代の武士が凝り固まったのは悲劇であるとか。まあ幕府が生き残った方が良かったかどうかは別として。2021/02/27

いーたん

25
逆説の日本史シリーズで有名な井沢氏の本、初めて読みました。日本が実は世界に稀に見る金、銀の産出国だった時代があり、その世界的価値に気づいていれば、日本は大国になっていたかもしれない。江戸時代、長崎でオランダとのみ貿易していたのは、幕府には経済オンチの朱子学が蔓延していたから…など、知らないことがたくさん!もちろん、諸説あるのだろうが、何十年も前に学校で習ったことを鵜呑みにしてたらダメなのだなぁ。歴史とか常識とか、自分がステレオタイプで見ているかもしれないことを忘れないようにしよう。2021/01/11

セヱマ

8
こんなに面白い日本史の本、今まで読んだことない!誰かに話したくなるネタが満載。学者ではないが、だからこそ学者が言えないことも言える強み。 宗教と、世界史とをわからないと、日本のこともわからないのだと痛感。 仮名文字は仮の文字、奈良時代の大仏は世界最高水準のハイテク技術、戦国時代の寺社は油カルテル、邪教撲滅の大義はすなわち皆殺し、キリスト教以外は悪魔思想なキリスト教、儒教によれば商人はクズ、朱子学は歴史捏造的、江戸幕府は朱子学バカの経済オンチ政権、などなど。 逆説の日本史シリーズも読んでみよう。

hiyu

4
タイトルがイメージさせるよりその内容は辛辣な点を少なからず含んでいる。歴史そのものをまた違った形で見せてくれる。感情的にも思える部分もあるが、決して不快というものではない。2023/01/23

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