出版社内容情報
利休の「待庵」は二畳に土壁と炉のある、建築の極小単位だった。茶室の起源から建築家による現代の茶室までを辿り、自らも茶室を手がけ、藤森流茶室論を語る。最終章に磯崎新との茶室談義を収録。
内容説明
豪華絢爛な殿中の茶とは反対に、利休は戦場の仮設茶室としての「囲い」に惹かれ、たった二畳の待庵を建てた。火と土を閉じ込めた最小単位の空間で、利休は住まいの原型に立ち返ろうとしていたのではないか―。この試みは新しい住宅様式・数寄屋造につながり、近代以降、堀口捨己、白井晟一ら気鋭の建築家がモダニズムを取り込んで茶室をリヴァイヴァルしていく。磯崎新との茶室談義も収録。第一人者による新しい茶室の建築史。
目次
第1章 茶室に目覚めたわけ
第2章 日本の茶室のはじまり
第3章 利休の茶室
第4章 利休の後
第5章 建築家の茶室
第6章 戦後の茶室と極小空間
第7章 茶室談義・磯崎新に聞く だから、茶室はやめられない
著者等紹介
藤森照信[フジモリテルノブ]
建築史家、建築家。東京大学名誉教授、工学院大学特任教授、東京都江戸東京博物館館長。1946年長野県生まれ。東京大学大学院工学系研究科建築学専攻博士課程修了。1986年赤瀬川原平、南伸坊らと路上観察学会を結成し『建築探偵の冒険・東京篇』を刊行(第8回サントリー学芸賞)。1991年“神長官守矢史料館”で建築家としてデビュー。2001年“熊本県立農業大学校学生寮”で日本建築学会賞(作品)受賞。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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