角川ソフィア文庫<br> 波紋と螺旋とフィボナッチ

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角川ソフィア文庫
波紋と螺旋とフィボナッチ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 304p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784044004590
  • NDC分類 460.4
  • Cコード C0145

出版社内容情報



近藤 滋[コンドウ シゲル]
著・文・その他

内容説明

シマウマやキリンの模様、貝のうずまき形状、ひまわりに見られるらせん―自然界に存在するパターンは、どれも無関係に思える。しかし、フィボナッチ数や黄金角など、数理のめがねを通してみれば、驚きの「単純な法則」が見えてくる!理論生物学の第一人者が図版や写真を駆使しながら、カメの甲羅につっこみ、アメーバの動きを賛嘆しつつ、やさしくおかしく解説。宇宙の原理の一端にふれた気分になる楽しい科学読みもの。

目次

第1章 育てよカメ、でもどうやって!?
第2章 白亜紀からの挑戦状
第3章 シマウマがシマシマを持つ理由
第4章 シマウマがシマシマを持つ理由 解決編
第5章 吾輩はキリンである 模様はひび割れている
第6章 反応拡散的合コン必勝法
第7章 アメーバはらせん階段を上ってナメクジに進化する?
第8章 すべての植物をフィボナッチの呪いから救い出す
第9章 生命科学でインディ・ジョーンズしよう!宝の地図編
第10章 生命科学でインディ・ジョーンズしよう!お宝への旅編

著者等紹介

近藤滋[コンドウシゲル]
1959年、東京都生まれ。東京大学理学部卒業、京都大学大学院医学研究科博士課程修了。博士(医科学)。理化学研究所、名古屋大学教授などを経て、2009年より大阪大学大学院生命機能研究科教授。専門は発生学。1997年ベックマン奨励賞受賞、2012年ナイスステップな研究者に選出。日本分子生物学会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

60
生物の発生について、超楽しんで読んだ。生物のしま模様、らせん構造、斑点などの成因を、実に簡単な原理で説き明かす。単純な始まりから、こんなにも多様な形が生まれるとは! 難解な数学の解説を覚悟していたけど、まるで心配無用。思わず胸をなでおろした。それにしても近藤先生の、ドラクエ・特撮ネタ満載のオタク文章には爆笑。これでいいんです。勉強になれば!2019/04/30

やいっち

52
数理でシマウマや魚などの縞模様の形成のメカニズムを解いてみせる。数学的な説明は最小にし、我々門外漢にも楽しめるよう、写真や図を豊富に使って自然の謎を説いてくれる。本書の圧巻は、最後の2章の、宝の地図編とお宝への旅編である「生命科学でインディ・ジョーンズしよう!」だろう。著者自らの研究体験であり、成果が実るまでのドキドキハラハラぶりが、生々しく且つ楽しい。お勧め。2019/10/07

trazom

46
名著が文庫化されたので読んでみたが、抜群に面白い。生物学には全く素人の私にとっては、目から鱗の連続。動物の角や牙が成長する「らせん構造」を表現した数理モデルに感動し、シマウマや魚などの縞模様・網目・斑点が、すべて、アラン・チューリングの波動理論である反応拡散方程式で表されることにびっくり。更に、植物の葉や種の並びの数の多くがフィボナッチ数になることを、黄金比を用いて証明する鮮やかさには舌を巻く。生物学を、数学的に見事に説明する爽快さと同じくらい、ユーモア溢れた著者の語り口にも大拍手だ。本当にいい本です!2019/08/01

Toshi

26
読み友さん推薦本。先日読んだ「エッシャー完全読解」の著者近藤滋先生による生命現象の様々な法則の平易な解説本。タイトルには一瞬引くが、「はじめに」を読むだけでワクワクし、最初の20ページで、なぜカニは脱皮して成長するのに、カメは甲羅とともに成長するのかが理解できてしまう。目から鱗、目からカメの甲羅である。一見神様のいたずらに見える様々な自然の形にも法則があったのだ。読み終わるとこのタイトルしかあり得なかったことがよく理解できる。 ジンクピリチオン、ロマネスコ、みのもんた。2025/02/26

春風

23
生物は生きる上で、活性化因子と抑制因子の相互作用であらゆる生命機能の程度を調節する機能がある。本書の著者 近藤滋氏は、前記相互作用が顕在化したものが、生物の体表パターンである事を示した人物である。本書は著者の研究テーマであるTuring波(反応拡散波)をキーワードに、シマウマや魚類の体表パターンが現れる仕組みを分子生物学的に説明する事を試みている。螺旋についても紹介されており、異常巻きアンモナイトの貝形成の謎などはとても興味深かった。一読すると、生物の姿を見る時にその生きてきた時間を意識させられる。 2019/04/17

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