内容説明
各地で火災が目立ち、犠牲者は一向に減らない。猛烈に噴き出す煙で救出が阻まれ、救出しても搬送先の病院で死亡する。死因は「一酸化炭素中毒」や「焼死」とマスコミで報じられる。だが、死因に猛毒「青酸ガス」(シアン化水素)が関与していることは隠されている。同一メーカーのバス事故が各地で相次ぐ。ギアがニュートラルで暴走し、曲がりくねった急な坂道を暴走する観光バス。電子制御変速システム「フィンガーシフト」の欠陥が隠されている。本書は長年、火災事故、バス事故を取材してきた元朝日新聞記者でジャーナリストの著者が、隠されてきた事故の真実に迫る。
目次
第1部 隠された青酸ガス中毒(京アニ放火事件;多摩ビル火災の全犠牲者に青酸ガス;奇妙な住宅火災;青酸ガス解毒剤;火災の青酸ガス中毒に対応できず ほか)
第2部 隠されたバス事故原因(同一メーカーのバス事故が各地で相次ぐ;フェイルセーフ欠如のシステム;相次ぐ厳罰判決;悲劇を繰り返さない緊急対策)
著者等紹介
松本健造[マツモトケンゾウ]
1948年福岡県生まれ。2004年4月から地方記者勤務(高崎支局、平塚支局、大牟田支局、日田支局)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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