内容説明
ヒップ、クール、ポップ、パンク、おたく。
目次
第1章 ポップ・ヒップ・クール(スーザン・ストラッサー『欲望を生み出す社会』一七〇一夜;アン・ウィルソン・シェフ『嗜癖する社会』一六八一夜;西井一夫編集『ロストゼネレーション』一六四七夜 ほか)
第2章 サブカル・ジャパン(ドナルド・リチー『イメージ・ファクトリー』一一七二夜;イアン・ビュルマ『日本のサブカルチャー』三〇夜;秋山邦晴・小野田勇・村上紀史郎ほか『文化の仕掛人』七六六夜 ほか)
第3章 「おたく」と「萌え」(フレデリック・L・ショット『ニッポンマンガ論』一八四夜;スーザン・J・ネイピア『現代日本のアニメ』一二五一夜;平林久和・赤尾晃一『ゲームの大學』五八七夜 ほか)
著者等紹介
松岡正剛[マツオカセイゴウ]
編集工学研究所所長、イシス編集学校校長。情報文化と情報技術をつなぐ方法論を体系化した「編集工学」を確立、様々なプロジェクトに応用する。2020年、角川武蔵野ミュージアム館長に就任、約7万冊を蔵する図書空間「エディットタウン」の構成、監修を手掛ける。“世界を読み解く”9つの文脈に沿って本とオブジェとアートを組み合わせ、ハイ&ロー、リアル&ヴァーチャルの“混ぜこぜ感”を演出した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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読書という航海の本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
101
松岡さんの文庫版による千夜千冊の19冊目でサブカルチャー関連の本が中心です。サブカルチャー自体は比較的好きなのですが、本となると私の苦手な分野でこの中で読んだものは2冊あっただけでした(植草甚一と君の脾臓を食べたい)。日本の本で言うとユーミンやポケモンがらみのもの、海外ではヒップなどの関連の本があります。私が今後読みたいと思ったのは、スーザン・ストラッサーの「欲望を生み出す社会」です。2021/02/06
中玉ケビン砂糖
65
セイゴオ沼にハマりそう(そんなんあるんか)。「萌」の一語でこの領域を象徴させているように、セイゴオ先生の語り口が時折(あさっての方向へ異様なまでの熱量で)チャーミングになるのが……憎めない(笑)。ハイカルチャー(伝統芸能を始めとした古典への教養など)に対置されるものが「サブカルチャー」(当時は新劇と呼ばれていた現代劇や前衛的諸芸術)であるなら、こんにち「サブカル」とキャッチに呼ばれる膨大かつ茫漠な諸々は一体何なのか。2023/11/04
阿部義彦
17
松岡正剛さんを偲んで、このシリーズは何冊かは既に読みましたが、新たに本屋で選びに選んで今回は今作を。というのもテーマがテーマなので、普通は自分のよんだ本が取り上げられるのは先ず皆無か、良くて一冊位でしたが、これでは何と既読が5冊も取り上げられてます。正剛さん酒井順子さん好きだったのかい!と嬉しい発見。アート、漫画、アニメ、ラノベ、ゲーム、おたく、凄い好奇心。第二部「サブカル・ジャパン」の『コスメの時代』を巡る少女文化、コギャル、プリクラ、シリコン整形、オリーブ少女、キャラ萌え、という名の「私遊び」 圧巻2024/10/09
緋莢
15
図書館本。都築響一『賃貸宇宙』のところで、<この人の『TOKYO STYLE』を見たときは、やられた。>と書いていますが、自分もその良さを十分に理解出来た&説明できるとは言えませんでしたが、インパクトがあったのを覚えています。『賃貸宇宙』は積読にしているので手に取ろうと思いますし、追記で書かれていた『バブルの肖像』、『ヒップホップの詩人たち』にも興味を惹かれました。ルース・ベネディクト『菊と刀』という書名は知っていましたが(ただし、読んだことはない)(続く 2024/04/07
スプリント
12
博学ぶりに毎度驚嘆します。 興味深い本が沢山紹介されています。2021/02/26