出版社内容情報
白井 聡[シライ サトシ]
著・文・その他
内容説明
なぜ、日本は堕ちていったのか?昭和に続き、「平成」が終わる。この間、戦後政治は“冷戦後”の世界に対峙せず、戦後レジーム=永続敗戦レジームの変更ではなく強化、さらには現実からの逃走に耽り、そして砂上の楼閣と化した。国民益はもとより国益とも無縁な政治が横行することとなった平成。その転換点はいつ、どこにあったのかを気鋭の政治学者があぶり出す論考集。100頁以上の新たな論考を収録した増補決定版!
目次
第1章 「戦後」の墓碑銘(対米従属支配層の抱えるディスコミュニケーション;安倍首相が筆頭、権力者に蔓延する反知性主義 ほか)
第2章 「永続敗戦レジーム」のなかの安倍政権(「永続敗戦レジーム」は、なぜ、どのようにして壊れてゆくのか;おもしろうてやがて悲しきアベノクラシー ほか)
第3章 「戦後」に挑んだ者たち(永続敗戦レジームへの抵抗者としての石橋湛山;野坂昭如の戦後―倫理的不能と不能者の倫理)
第4章 生存の倫理としての抵抗(悪鬼と共に戦う方法;「犬死にせし者」を救い出すために ほか)
第5章 平成政治の転換点(戦後レジームと闘う人々へ―新安保法制後の「永続敗戦論」;政治の根本転換を見据えよ―いつまで騙され続けるのか?「TPP大筋合意」に思う ほか)
著者等紹介
白井聡[シライサトシ]
1977年、東京都生まれ。政治学者。京都精華大学人文学部総合人文学科専任講師。一橋大学大学院社会学研究科総合社会科学専攻博士後期課程単位取得退学。博士(社会学)。専攻は政治学・社会思想。2013年に刊行した『永続敗戦論 戦後日本の核心』で第4回いける本大賞、第35回石橋湛山賞、第12回角川財団学芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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阿部義彦
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