内容説明
若き末裔が明かす「皇族論」、電子版で登場
曾祖母は明治天皇の第六皇女昌子内親王。祖父はスポーツの宮様として知られた竹田恒徳。祖母は三条実美の孫娘。
著者は、明治天皇の玄孫として、旧皇族・竹田家に生まれた。本書は、自らの生い立ちに始まり、祖父から教えられたこと、さらには、皇室が2000年以上の長きにわたって存続してきた理由についての歴史を繙き、天皇家の血のスペアとして宮家が果たしてきた役割を浮き彫りにする。その上で、現在も引き続き話題を集める皇位継承問題について、「男系維持」を強く主張する。旧皇族家出身の立場を充分に自覚し、その覚悟のほども吐露する。
’05年発表の話題の書、文庫版を電子化!
目次
序章 竹田家に生まれて
第1章 万世一系の危機
第2章 戦争と皇族
第3章 終戦と皇族
第4章 占領下の皇族
終章 雲の上、雲の下
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おかむら
36
浅見雅男「皇族と天皇」を読んだのでこちらも。著者の竹田恒泰は祖父が元皇族で本人も明治天皇の玄孫(孫の孫)。いやあ面白い。スタンスが違うと同じ皇族の話でもこうも違うか! この本が出版されたのはまだ秋篠宮んとこに男の子が生まれる前なので、皇統の断絶の危機にあたり自分の出番(皇族に復帰したい)みたいなこと言っててああオカシイ。あと万世一系(男系)への強いこだわりの理由が、それで二千年続いてきたからだそうです。長けりゃいいのか。2017/03/20
ゆきこ
27
「皇族とは何か」をテーマに、「皇統の担保」としての役割と、戦時~終戦~戦後において皇族がどのような役割を担ったかを論じている一冊です。「天皇」ではなく「皇族」に焦点を当てた本を読んだことがなかったため、知らないことばかりでとても勉強になりました。国全体が混乱に陥るような状況下において、「皇族」「皇室」の存在・役割はとても大きいと感じました。2019/04/12
mari
17
第三章『終戦と皇族』からが特に興味深かった。初めて知ることがたくさんあり勉強になった。戦後、皇室を離脱した11宮家、その宮家の存在もあまり知らなかったので、エピソードはとても興味深く時間を忘れて読んだ。ありとあらゆる本を読んで一生懸命勉強して書かれた1冊だなと思う。今のご活躍はこの本からスタートしたのですよね。2014/12/17
ねこまんま
15
テレビに出演している著者は、なんかチャラくて好きじゃないんだけど、この本はさすが、元皇族の子孫。別人なのかと思いましたよ。「皇位は男系継承を維持すべし」の根拠を丁寧に解説していて分かりやすいです。ややこしいんだけれど、国民が今後、日本の歴史の重みをどうとらえるかにかかってきてるんじゃないでしょうか。そして悠仁親王の時代になったら宮家はなくなるのに皇室典範改正の議論がさっぱりなくなってしまったのはどうなんだかと思います。先送りしてていいんだろうか。2015/03/31
ラクダ
9
最近、ネットで著者の動画を好んで観る。僕にとってはこの本は動画を補完する感じであったが、戦前,戦時中,戦後の昭和天皇や他の皇族達の行動に興味を持って読めました。昭和天皇は戦時回避を望んでいたことは間違いないないのでしょうが,戦時中上官から『これは天皇陛下のご命令である』命令され、散っていった兵士や理不尽理不尽な思いを沢山いたことを忘れてはならないと思った。読みやすさ○2015/12/28