角川文庫<br> 動乱の日本史―日本人の知らない源平誕生の謎

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角川文庫
動乱の日本史―日本人の知らない源平誕生の謎

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  • サイズ 文庫判/ページ数 288p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784044003210
  • NDC分類 210.38
  • Cコード C0195

内容説明

平安時代末期、地方の治安は乱れに乱れ、中央では内乱が勃発していた。国家の軍隊の消滅、藤原氏が制定した不公平な税制度、激動の海外情勢―。貴族が招いた政治の停滞と混乱を契機に、歴史に何が起こったのか。なぜ、平氏は源氏に権力の座を明け渡すことになったのか。歴史を横断的に俯瞰し、教科書には描かれることのない、日本史の「因果関係」を解き明かす。独自の史観で現代の英知をひらく、待望の新シリーズ第一弾!

目次

第1章 武士の誕生―ケガレ思想と国軍無き日本(なぜ日本では天皇や貴族が武力を放棄したのか)
第2章 平将門と天慶の乱―独立国家樹立を夢見た日本初の武士(なぜ貴族たちは地方に土着したのか;なぜ平将門は反乱を決意したのか)
第3章 藤原純友と天慶の乱―日本支配を目論んだ海賊の棟梁(なぜ名門貴族が海賊になったのか;なぜ学界は藤原純友の京都進撃を否定するのか)
第4章 源義家と奥州合戦―日本戦乱史に残る武神八幡太郎(なぜ日本史では武士が「汚れ役」なのか;なぜ「前九年の役」は対外戦争だったのか;なぜ源氏と東北の因縁は続いたのか)
第5章 伊勢平氏と平清盛の戦い―新しい闘争の幕開けと「保元の乱」(なぜ源氏ではなく平氏が台頭したのか)

著者等紹介

井沢元彦[イザワモトヒコ]
1954年、名古屋市生まれ。早稲田大学法学部卒業後、TBSに入社。報道局在職中の80年に、『猿丸幻視行』で第26回江戸川乱歩賞を受賞。退社後、執筆活動に専念。独自の歴史観からテーマに斬り込む作品を発表し続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

けやき

23
武士の誕生について。平将門、藤原純友の天慶の乱から平清盛の平治の乱まで。分かりやすくて、面白かった。2016/06/03

maito/まいと

14
平安時代、朝廷がなぜ軍事力を持たなかったのか?なぜ武士が台頭したのか?なぜ源氏と平氏はお互いだけでなく身内でつぶし合ったのか?日本史で当たり前のようにスルーされてきた疑問に、井沢さんが明快な答えを出している1冊。井沢本読者からするとおなじみの理論ばかりなのだが(苦笑)これでだいたい理解できてしまうから不思議(笑)また、本書の中、色々なところでいろんな人に石投げているのもご愛敬(爆)日本史の見方が変わる井沢理論、導入の本としてもオススメ。2015/02/07

かいりゅ

5
だいぶ前に買った本だったけど、最初から読み返して読了。 源平から鎌倉の時代かと思ったら、平将門など武士のおこりから平家までだった。でも、この時代は似たような名前もたくさんあり意外とまだ理解していない部分もあり、改めて勉強になった。特に平将門、藤原純友、源義家は復習できた。まだ知識量を厚くしていきたい。2022/03/15

Yukihiro Nishino

5
いつも通りの井沢史観による歴史解説本。真偽の程はともかく、説得力はあると思う。私は、好きである。2015/08/08

ハマな過去

4
井沢氏が得意とする穢れ思想で、一貫した説明がわかりやすい。 私を含めて「逆説、、、」を先に読んでいる人には、重複感があるかも知れない。 でも、源平にテーマを絞っているので、時代別ではなく武士の成り立ちを理解するには、格好の一冊。2015/08/15

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