内容説明
「若きウィーン」派の中心で活躍したベーア=ホフマンの幻の名品、初の完訳。主人公の夢や回想、現実との錯綜を描くウィーン世紀末文学の代表作。
著者等紹介
松川弘[マツカワヒロシ]
1954年生まれ。現在広島工業大学准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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きゅー
6
非常にややこしい文章が続く。いわゆる意識の流れ的な手法が取られているが、主語述語の間にいくつもの修飾語が連なる文章が続くのを読むのは正直しんどい。何よりも、装飾過多な表現が多く見られるのが難点。全体のイメージを一言で表すのなら「華美」に尽きる。内容はある種の教養小説となっている。世界を理性で把握するパウルにとってゲオルクの突然の死は、彼を認識の埒外へと誘う。その衝撃からの恢復の物語だ。しかしこの物語には真実味を感じなかった。それは人物に生命が宿っておらず、作者の傀儡のようにしか見えなかったからだ。2013/09/11
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- 和書
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