出版社内容情報
「正義の武将」上杉謙信、戦国の荒野を駆ける!
乱世を「義」に生きた武将・上杉謙信、上杉景勝の右腕として御家騒動や徳川家康の脅威に抗した名家老・直江兼続など、川中島から関ヶ原へ向かう戦国の世を駆け抜けた個性豊かな男たちと、越後軍団の生き様に迫る!
内容説明
自らの信念と「義」に生きた戦国のカリスマ、上杉謙信。「軍神」と称されるほどの力と才能を持ちながら、生涯を通して領土拡張や天下取りと無縁だったのはなぜか―。武田信玄を二度も破った男・村上義清、上杉景勝の窮地を救った名家老・直江兼続など、川中島から関ヶ原へ向かう乱世を駆け抜けた、個性あふれる男たちの人間ドラマに迫る!冴え渡る独自の史観で定説を打ち破り、史実の狭間に隠された戦国の本質を読み解く。
目次
上杉謙信
長尾為景
長尾政景
宇佐美定満
柿崎景家
斎藤朝信
直江景綱
甘糟景持
村上義清
高梨政頼
鬼小島弥太郎
北条高広
加藤段蔵
色部勝長
本庄繁長
長野業政
成田長泰
上条政繁
上杉憲政
上杉景勝
前田利益
岡左内
直江兼続
著者等紹介
井沢元彦[イザワモトヒコ]
1954年名古屋市生まれ。早稲田大学法学部卒業後、TBS報道局に入社。在職中の80年に『猿丸幻視行』で第26回江戸川乱歩賞を受賞し、作家デビューを果たす。退社後、執筆活動に専念。独自の歴史観からテーマに斬り込む作品で人気を博している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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gonta19
78
2012/3/24 ジュンク堂三宮駅前店にて購入。2016/9/6〜9/9上杉謙信を主役にした小説は不思議と読んでいないはず。ということで、ゲームなどで見たことのある武将の名前が、上杉家中であったことが判明して、ある種感動。しかし、謙信はとことん変わった人であったみたいだ。現代に生きていたら、付き合いにくそうな感じ。そうそう、前田慶次も、最後は上杉氏に仕えてたんだな。隆慶一郎さんの一夢庵風流記をかなり昔に読んだはずなのに、すっかり忘れてた。2016/09/09
アイゼナハ@灯れ松明の火
33
井沢版戦国武将列伝、越後上杉家編。義戦を旨とし、戦をさせれば神懸りの強さのカリスマ謙信。好きなんだよなぁ〜。しかし領土を拡張しなくても莫大な戦費を賄うことができたんだから、越後って昔から豊かな国だったんだね。謙信の存在が大きいもので、村上義清や「飛び加藤」、果ては長野業政や成田長泰まで引っ張り出しても武田家の39には届かぬ23の列伝に留まったのはご愛敬。北条高広や本庄繁長など、反乱を起こしても後に赦されるパターンがあるのは謙信ならではなのかな?2012/04/02
しーふぉ
22
上杉家の家臣団の列伝。岡左内というマイナーな蒲生氏郷の遺臣が取り上げられているのが、蒲生氏郷好きには嬉しい。この人は守銭奴で評判悪かったが、関ヶ原の時に途方もない金額を軍資金として差し出したり、同僚にも貸し出し証文を焼き捨てたりしたギャップが魅力。武勇もあり、伊達政宗を討ち取る寸前まで行った、蒲生氏郷と伊達政宗の因縁を知っているとなおさら惜しかったと感じる。直江兼続の愛の前立は愛染明王の愛だと思っていたのだが…2018/09/02
ichiro-k
12
遠い過去の高名な人物達にあれやこれやと想いを馳せ、感情移入をするのは読書の醍醐味である。しかし今回は、当時の私の祖先はその日暮らしの「水飲み百姓」であろうと思ってしまった。2012/04/27
ちばと~る
12
上杉謙信を中心に上杉家家臣の面々に詳しくなれちゃう一冊。上杉謙信は義の武将で領土欲など無く、正義と関東管令職全うのため戦った!とまともすぎる解説で拍子抜け~。やっぱり謙信は欲の塊で関東へ度々出兵したのは農民を拉致して奴隷として売る為だった!!武田に塩を送ったのも値上りを見越して儲けるため!てドス黒説のほうが好きだな~。僕が密かに信奉してた謙信女性説も井沢先生はあっさり否定~ショックw2012/04/16
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- 和書
- 小指が燃える