出版社内容情報
美しすぎるモンスターが日常を変える。「最後の晩ごはん」著者人気シリーズ
内容説明
神戸の医大で働く法医学者の杉石有は、恩師に大切なものとして託された、シリカという美青年と暮らしている。彼は世間知らずで天然で、時に非情な一面も持つ。ところが意外にも、共同生活は心地よいものだった。ある日、有が刑事から、連続殺人が疑われる案件の相談を受け医大に戻ると、シリカが来ていた。しかし低温室に入った彼は、何かにひどく怯え始める。シリカの過去とは?事件の行方は…。2人の距離が縮まる第2巻!
著者等紹介
椹野道流[フシノミチル]
兵庫県出身。1996年「人買奇談」で講談社の第3回ホワイトハート大賞エンタテインメント小説部門の佳作を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真理そら
87
法医学教室での有の仕事描写が丁寧なのでついじっくり読んでしまう。次からは科捜研についての丁寧な描写も加わるのだろうか、楽しみだ。四色型色覚は男性では8%程度の出現率らしい。シリカは聴覚も視覚も並外れているのに色彩感覚も人間離れしているなんて生きにくいだろうなあ。有の子供時代やシリカの過去などが少しずつ明らかになってきているけれど、日長刑事もなんとなく訳アリっぽい。ラムネの謎や日長の過去なども知りたいので次巻ができるだけ早く出るのを願っている2020/10/25
はつばあば
56
この月初めに読了したばかりの一巻を朝から再読しこの巻へと。ほんとボケ頭に益々磨きがかかってきました。それでも再読して良かったです。かの小憎らしい日長と有とがお互いを相容れたこと、シリカの過去がほんの少し覗けたこと、法医学教室の仲間が仲間らしくなった事とほんの少しづつの進歩があった。尚且つ(京都の科捜研の女)が登場し有の同級生とか。ほんとに京都に科捜研があればいいのにね。?全国にありました!。TVと同じ位活躍してるかは知りませんが(^^;。椹野さんの作品は続きが長い。私が読める間に完結してもらいたいです 2020/10/24
papako
44
続けて。そろそろと同居生活を進める二人。シリカから出るトーコ先生の教えがとてもよいと思う。シリカをおいて死ななければならなかった天河先生は無念だったんだろうなぁ。そして有にシリカを託した天河先生!グッジョブです。そして事件は不穏な感じに。天河先生の『れいの』野菜マシマシで作ってみたい!2024/02/07
ぽろん
40
シリカって猫みたいだなあなんて呑気に思ってたら、とんでもない過去を抱えていたようだ。そして、杉石が預かったものは、やはり物騒な様子。えらい目にあわなければ良いのだけど。2020/11/11
kei302
39
「色違いのラムネ」の成分分析、高校生の飛び降り事件とドラッグの関連。事件の核心は遠いようですが、関係者は増えてゆきます。色違いのラムネを選び出したシリカ。シリコンの手袋が気持ち悪くて「じゃあ、わたしは手を洗って、そのあとで顔も洗おう」シリカの秘密が少し見えてきたシリーズ第2作目。ここまで一気読み。2024/09/12