出版社内容情報
「育児の神様」が綴ったホッとする育児書。日本小児科医会推薦図書。本書は、ベビー用品の安心ブランドでもあり、育児・保育の研究機関であるアップリカ育児研究所が、育児の神様である内藤先生の数々の著作の中から、赤ちゃんとお母さんにとって本当に大切なことを編集した”育児のバイブル”です。
この本に書かれた内藤先生のメッセージが凝縮された新「育児の原理」十二則の一部をご紹介。
第二則
育児の原理は、
愛情を伝えるお母さんと赤ちゃんの
目と目の対話「まなかい」です。
まだ言葉がわからない赤ちゃんに、
お母さんのやさしい目で話しかけてあげてください。
「まなかい育児」で
赤ちゃんに健やかな体とあたたかい心が育まれ、
母と子の絆が強く結ばれます。
第七則
ゼロ歳から一歳過ぎの赤ちゃんのしつけは
愛情を伝えるお母さんと赤ちゃんの目と目の対話をしながら
「まなかい抱っこ」だけで十分です。
「どんぶらこ、どんぶらこ」と赤ちゃんを、
ゆっくり、ゆっくりあやします。
おだやかなお母さんの声や顔そして肌から、
赤ちゃんはあたたかい心を吸収していきます。
大切なのはお母さんが、いつもゆったりと、かまえていることです。
第八則
心の傷跡が残りやすい一歳半から二歳頃のしつけは、
命令や否定ではなく、
「あなたならできるよね」と、根気よくお願いします。
自我の芽を大切にしてあげると、
子どものいろいろな能力が引き出され、伸ばされます。
この頃、自我の芽を押さえつけると反抗心となり、
いずれ復讐心にかわることさえあります。
自己制御できるようになる四歳以降、
お友達の悩みや苦しみを理解できるようになるためにも
二歳児前後の心の育児はとても大切です。
第十二則
子どもは無限の可能性を持っています。
その心と体を育む育児は子どもを抱きしめ、
心の底からのほおずりするだけでよいのです。
子どもと一緒に過ごす時間の長さより、
お母さん、お父さん、保護者の方の愛情の深さが大切です。
地球上で一人だけでも、いつも自分を理解し、
全面的に受け入れてもらえる人間がいることを
子どもに知らせることができればそれでいいのです。
それが大人の責任です。
親として、子どもの本質をしることができる哲学書のような育児書。子どもの成長に応じて何度も読み返したくなる育児のバイブル。アップリカ育児研究所が内藤先生の数々の名著から、そのエッセンスを編集した一冊。最新版として2017年、小林登先生による監修が入り、小林先生による注釈もさらに充実した決定版が文庫になって登場。
●目次の一部をご紹介
新「育児の原理」十二則
第一章 育児の心がまえ
お母さんになるために
お母さんひとりだけの育児であっても
年齢別育児のワンポイントアドバイス
第二章 母乳
母乳で育てよう
母乳分泌が悪いお母さんへ
免疫物質が多く含まれている初乳
第三章 人工栄養
第四章 赤ちゃんの心の発達と体の成長
赤ちゃんは、いつも”心の安定”を求めている
赤ちゃんの心の安定のために
泣き声で、赤ちゃんの気持ちをお母さんに伝えたいのです
”あたたかい心”を育てるには
お母さんの笑顔が赤ちゃんの心を育てる
赤ちゃんの中には、生まれつき手のかかる子がいる
神経質な赤ちゃん
子育て上手なお母さん
ひとり遊びから生まれる創造力
あと追いをする赤ちゃん
生後まもない赤ちゃんとの添い寝は反対です
言葉の遅い子
赤ちゃん用品の考え方
うつぶせ寝と突然死
赤ちゃんの脳と心の発達‐自発的に起こる行動を押さえつけない
第五章 赤ちゃんのしつけ
ゼロ歳から一歳過ぎのしつけは、「まなかい抱っこ」だけで十分です
甘え泣きされたとき
七?八か月からけじめをつけて
以後、『新「育児の原理」あたたかい心を育てる 幼児編』につづく。1歳半からの子育てに。
内藤 寿七郎[ナイトウ ジュシチロウ]
1906年- 2007年。東京生まれ。1931年に東京帝国大学(現 東京大学)医学部を卒業。東大小児科教室勤務を経て、日本赤十字社中央病院小児科部長、愛育病院院長などを歴任。1992年、日本人として初めてシュバイツァー博愛賞を受賞。元日本小児科医会名誉会長、日本小児科医会の初代会長。赤ちゃんをみつめて60余年。「育児の神様」と呼ばれた。愛育病院名誉院長。著書多数。
小林 登[コバヤシ ノボル]
1927年生まれ。東京大学医学部名誉教授、国立小児病院名誉院長、医学博士。1984年11月 日本医師会最高優秀功労賞、85年10月 毎日出版文化賞、86年07月 国際小児科学会賞、2001年 勲二等瑞宝章、03年12月 武見記念賞など。著書多数。
アップリカ育児研究所[アップリカイクジケンキュウジョ]
内容説明
育児という初めての体験に戸惑い、不安に感じる新米の親たちに向けて、60余年、赤ちゃんを見守り続け、“育児の神様”と呼ばれた小児科医師が、赤ちゃんの心と体にとって本当に大切なことをわかりやすく丁寧に綴った育児のバイブル。親として子どもの本質を学ぶことができる哲学が満載。最新の医学に基づいた情報も掲載された改訂版で、赤ちゃん期の日常生活の中で起こる様々な疑問に答えてくれる実用的な側面も充実。
目次
第1章 育児の心がまえ(お母さんになるために;母性は出産直後の一週間で目覚める ほか)
第2章 母乳(母乳で育てよう;母乳分泌が悪いお母さんへ ほか)
第3章 人工栄養(人工栄養におけるいろいろな問題点;母乳で最初の二週間はがんばる ほか)
第4章 赤ちゃんの心の発達と体の成長(生まれたばかりの赤ちゃんでも、目が見える;育児の原理は“まなかい”に ほか)
第5章 赤ちゃんのしつけ(ゼロ歳から一歳過ぎのしつけは、「まなかい抱っこ」だけで十分です;甘え泣きされたとき ほか)
著者等紹介
内藤寿七郎[ナイトウジュシチロウ]
1906年、東京生まれ。東京帝国大学医学部卒業。東大小児科教室勤務後、愛育病院院長、愛育研究所所長に就任。68年、藍綬褒章を受章、77年、愛育病院名誉院長、84年、公益社団法人日本小児科医会初代会長。92年、シュバイツァー博愛賞受賞。国連環境計画特別顧問や日中育児研究会会長を歴任し、97年、日本小児科医会名誉会長を務める。2007年、101歳で天寿を全うする
小林登[コバヤシノボル]
1927年、東京生まれ、東京大学医学部卒業、医学博士。東京大学名誉教授、国立小児病院名誉院長、アップリカ育児研究所最高顧問。国際小児科学会会長、臨時教育審議会委員など多くの政府委員、学会役員を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。