出版社内容情報
折口学を概観する論考集。天皇の即位儀礼に関する論考「大嘗祭の本義」も。「鬼の話」「はちまきの話」「ごろつきの話」という折口学のアウトラインを概観できる三編から始まる第三巻。海・山の民が、里の生活と関わりながら、舞や踊り、文学さらには信仰にいたるまでその文化を発展させていったことなど、柳田民俗学と一線を画す論が興味深い。その後の研究のもととなった「三郷巷談」「まじないの一方面」「方言」ほか、天皇の即位儀礼に関する画期的論考「大嘗祭の本義」も所収。解説・加藤守雄/安藤礼二
鬼の話、はちまきの話、ごろつきの話、雛祭りの話、桃の伝説、まじないの一方面、狐の田舎わたらい、桟敷の古い形、稲むらの蔭にて、方言、雪の嶋、三郷巷談、折口という名字、神道に表れた民族論理、大嘗祭、能楽における「わき」の異議?「翁の発生」の終篇
解説・加藤守雄/安藤礼二
折口 信夫[オリクチ シノブ]
1887年?1953年。国文学者、民俗学者、歌人、詩人。歌人としての名は「釈迢空」。大阪府木津村生まれ。天王寺中学卒業後、國學院大学に進み、国学者三矢重松から恩顧を受ける。國學院大学教授を経て、慶応義塾大学教授となり、終生教壇に立った。古代研究に基を置き、国文学、民俗学の域に捉われることなく学問研究を続けた。代表作に『古代研究』『口訳万葉集』『死者の書』、歌集に『海やまのあひだ』『倭をぐな』(角川ソフィア文庫『釈迢空全歌集』に収録)等がある。没後、全集にまとめられた功績により日本芸術院恩賜賞を受賞。
内容説明
「鬼の話」「はちまきの話」「ごろつきの話」という折口学のアウトラインを概観できる3篇から始まる第3巻。海・山の民が、里の生活と関わりながら、舞や踊り、文学さらには信仰にいたるまでその文化を発展させていったことなど、柳田民俗学と一線を画す論が興味深い。さらに、“みこともち”の概念にふれた「神道に表れたる民族論理」ほか、天皇の即位儀礼に関する画期的論考「大嘗祭の本義」も所収。
目次
鬼の話
はちまきの話
ごろつきの話
雛祭りの話
桃の伝説
まじないの一方面
狐の田舎わたらい
桟敷の古い形
稲むらの蔭にて
方言
雪の島
三郷巷談
折口という名字
神道に現れた民族論理
大嘗祭の本義
能楽における「わざ」の意義―「翁の発生」の終焉
著者等紹介
折口信夫[オリクチシノブ]
1887(明治20)年~1953(昭和28)年。国文学者、民俗学者、歌人、詩人。歌人としての名は「釈迢空」。大阪府木津村生まれ。天王寺中学卒業後、國學院大學に進み、国学者三矢重松から深い恩顧を受ける。國學院大學教授を経て、慶應義塾大学教授となり、終生教壇に立った。没後、全集にまとめられた功績により日本芸術院恩賜賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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