角川文庫<br> 古代研究〈3〉民俗学篇〈3〉 (改版)

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角川文庫
古代研究〈3〉民俗学篇〈3〉 (改版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 336p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784044001988
  • NDC分類 382.1
  • Cコード C0139

出版社内容情報

折口学を概観する論考集。天皇の即位儀礼に関する論考「大嘗祭の本義」も。「鬼の話」「はちまきの話」「ごろつきの話」という折口学のアウトラインを概観できる三編から始まる第三巻。海・山の民が、里の生活と関わりながら、舞や踊り、文学さらには信仰にいたるまでその文化を発展させていったことなど、柳田民俗学と一線を画す論が興味深い。その後の研究のもととなった「三郷巷談」「まじないの一方面」「方言」ほか、天皇の即位儀礼に関する画期的論考「大嘗祭の本義」も所収。解説・加藤守雄/安藤礼二

鬼の話、はちまきの話、ごろつきの話、雛祭りの話、桃の伝説、まじないの一方面、狐の田舎わたらい、桟敷の古い形、稲むらの蔭にて、方言、雪の嶋、三郷巷談、折口という名字、神道に表れた民族論理、大嘗祭、能楽における「わき」の異議?「翁の発生」の終篇
解説・加藤守雄/安藤礼二

折口 信夫[オリクチ シノブ]
1887年?1953年。国文学者、民俗学者、歌人、詩人。歌人としての名は「釈迢空」。大阪府木津村生まれ。天王寺中学卒業後、國學院大学に進み、国学者三矢重松から恩顧を受ける。國學院大学教授を経て、慶応義塾大学教授となり、終生教壇に立った。古代研究に基を置き、国文学、民俗学の域に捉われることなく学問研究を続けた。代表作に『古代研究』『口訳万葉集』『死者の書』、歌集に『海やまのあひだ』『倭をぐな』(角川ソフィア文庫『釈迢空全歌集』に収録)等がある。没後、全集にまとめられた功績により日本芸術院恩賜賞を受賞。

内容説明

「鬼の話」「はちまきの話」「ごろつきの話」という折口学のアウトラインを概観できる3篇から始まる第3巻。海・山の民が、里の生活と関わりながら、舞や踊り、文学さらには信仰にいたるまでその文化を発展させていったことなど、柳田民俗学と一線を画す論が興味深い。さらに、“みこともち”の概念にふれた「神道に表れたる民族論理」ほか、天皇の即位儀礼に関する画期的論考「大嘗祭の本義」も所収。

目次

鬼の話
はちまきの話
ごろつきの話
雛祭りの話
桃の伝説
まじないの一方面
狐の田舎わたらい
桟敷の古い形
稲むらの蔭にて
方言
雪の島
三郷巷談
折口という名字
神道に現れた民族論理
大嘗祭の本義
能楽における「わざ」の意義―「翁の発生」の終焉

著者等紹介

折口信夫[オリクチシノブ]
1887(明治20)年~1953(昭和28)年。国文学者、民俗学者、歌人、詩人。歌人としての名は「釈迢空」。大阪府木津村生まれ。天王寺中学卒業後、國學院大學に進み、国学者三矢重松から深い恩顧を受ける。國學院大學教授を経て、慶應義塾大学教授となり、終生教壇に立った。没後、全集にまとめられた功績により日本芸術院恩賜賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆう

22
WS参加のための副読本。折口作品は何度か読もうと挑戦したのだけれど、毎回途中から言葉が像を結ばなくなって、置いてけぼりなまま文章の美しさだけを眺めて終わってしまう。歯が立たない、という読後感。今回はこの本と、補助線のために安藤礼二「折口信夫」を並行して読み進めた(面白いけどこっちはまだまだ読み終われそうにない)今回も決して折口の見ている古代を幻視できたわけではないけれど、WSが楽しすぎたので満足。少し、爪の先っちょくらい、折口に食い込めた感触。読めなかったものが読めるようになっていく喜び。読書の醍醐味。2019/09/27

∃.狂茶党

7
天皇を敬う國學院大学の人でも、国家為の神事への欺瞞は感じていたのだ。 また、天孫族(不明)と同じ頃か、それに先んじて、朝鮮や中国の人がこの島に来て文化を伝えているであろうと推測しているのも興味深い。 天皇にまつわる行事に、中国などの渡来文化は分かち難く絡まっている。 折口はそれを分とうと試みてるが、事実上無理だと、折口の文自体が証明してる様に思う。 天皇について、昭和初期に思い切った分析をしているのだ。 性と共に食も語られ、それは遠く『魔獣戦線』のあの美しい結末を想起させる。 2022/05/02

roughfractus02

6
出身地大阪の被差別部落との交流や嫁盗み(結婚しないシャーマンとして育てられた女性の存在を仄めかす)習俗を記述した著者初めての民俗学的研究「三郷巷談」を収めた本書は、歴史学の客観記述から排除されるシャーマニズムの痕跡を日常の習慣や鬼や雛祭りにまるわる昔話から神道の儀式へ辿り、さらに大嘗祭に及んで、その振る舞いに大陸渡来の痕跡を見出そうとする。国家や民族なる歴史概念を用いて枠づけを試みる著者だが、そこからはみ出る習俗や儀式の根底にそのような枠付けを超える外部からの客人(マレビト)との交流のビジョンを見ている。2025/03/10

あかつや

3
〇〇の話各編から始まって神道・天皇が執り行う行事について等。解説によるとこの巻は原本では最終巻の前半部分で、折口独自の古代学の結論部分に当たるとのこと。今までの感想でも書いてきたけど、やっぱ言葉に対する感度の鋭さだなあ。ある言葉の音をつかまえて、そこから一挙に古代へと飛ぶ発想の力強さは、まるでミステリーの名探偵の閃きのよう。今回収録の論で特にハッとさせられたのは「神道に表れたる民族論理」と「大嘗祭の本義」だな。これは天皇関連の論文だけど、「みこともち」の概念は衝撃的だった。これからは見方が違ってくるなあ。2023/04/14

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