出版社内容情報
風土記は、8世紀、元明天皇の詔により諸国の産物、伝説、地名の由来などを撰進させた地誌。現存する資料を網羅し新たに全訳注。漢文体の本文も掲載する。上巻には、常陸国・出雲国、播磨国風土記を収録。
内容説明
奈良時代初期、天皇中心の律令国家体制を整えるため、日本各地の情報が中央に集められた。それが、国や郡、山河や地方の名前と由来、地質の豊かさ、収穫できる産物、その地で伝わる昔話などをつぶさに記録した『風土記』である。上巻には「国引き神話」などを収める「出雲国」に加え、写本が現存する「常陸国」「播磨国」を収録。新たな研究に基づく本文、訓読、注釈、現代語訳、解説、さらに地図、索引を収載した決定版!
目次
風土記総解説
常陸国風土記(総記;新治郡;(白壁郡) ほか)
出雲国風土記(総記;意宇郡;島根郡 ほか)
播磨国風土記(賀古郡;印南郡;飾磨郡 ほか)
著者等紹介
中村啓信[ナカムラヒロトシ]
1929年山梨県生まれ。國學院大學大学院博士課程修了。上代文学専攻。文学博士。國學院大學名誉教授。もと、古事記学会代表理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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