出版社内容情報
鴨長明の思想が色濃くにじみ出た仏教説話集。不安定な心を安定させるために求めた境地は、方丈記の無常の世界観とともに現代人の生き方に大きな示唆を与えてくれる。現代語訳のほか解説・年表・索引を付載。
内容説明
鴨長明の思想が色濃くにじみ出た説話集『発心集』と、彼の生涯を映し出した随筆『方丈記』とは、ともに密接な関係にある。武蔵国、入間川の洪水の話では、『方丈記』の災害描写と共通する卓越した筆の冴えをみせ、臨場感にあふれた表現も注目される。長明が心の安定のために求めた「数奇」の境地は、「無常」の世界観とともに現代人の生き方にも大きな示唆を与えるに違いない。新たな訳と詳細な注を付した待望の文庫完全版。
目次
発心集第6(証空、師の命に替る事;后宮の半者、一乗寺僧正の入滅を悲しむ事;堀河院蔵人所の衆、主上を慕ひ奉り、入海の事 ほか)
発心集第7(恵心僧都、空也上人に謁する事;同上人、衣を脱ぎ、松尾大明神に奉る事;中将雅通、法華経を持ち、往生の事 ほか)
発心集第8(時料上人隠徳の事;ある上人、名聞のために堂を建て、天狗になる事;仁和寺西尾の上人、我執に依って身を焼く事 ほか)
神宮文庫本
著者等紹介
浅見和彦[アサミカズヒコ]
1947年、東京都生まれ。東京大学大学院博士課程満期退学。成蹊大学名誉教授
伊東玉美[イトウタマミ]
1961年、神奈川県生まれ。東京大学大学院博士課程修了。博士(文学)。現在、白百合女子大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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