出版社内容情報
鴨長明が自分のために書き溜めたという仏教説話集。人間の欲の怖ろしさを描き、自身の執着心とどう戦うかを突きつめていく長明の記述は秀逸。新たな訳と詳細な注を付し、全8巻、約百話を上下2巻に収録。
内容説明
『方丈記』の作者、鴨長明が書き溜めた仏教説話集。人間の欲の恐ろしさを描く話には、峻烈な迫真の力があり、執心により親指が蛇になってしまった母親、橘の実を食い尽くす小虫に生まれ変わった老女などの姿が描かれる。その時々で変わりやすい「心」の諸相を凝視し、自身の執着心とどう闘い、どう鎮めるかを突きつめていく長明の記述は秀逸。新たな訳と詳細な注を付し、全8巻、約100話を上下2巻に収録する文庫完全版。
目次
発心集第1(玄敏僧都、遁世逐電の事;同人、伊賀の国郡司に仕はれ給ふ事 ほか)
発心集第2(安居院聖、京中に行く時、隠居の僧に値ふ事;禅林寺永観律師の事 ほか)
発心集第3(江州ましての叟の事;伊予僧都の大童子、頭の光現るる事 ほか)
発心集第4(三昧座主の弟子、法華経の験を得る事;浄蔵貴所、鉢を飛ばす事 ほか)
発心集第5(唐房法橋、発心の事;伊家並びに妾、頓死往生の事 ほか)
著者等紹介
浅見和彦[アサミカズヒコ]
1947年、東京都生まれ。東京大学大学院博士課程満期退学。成蹊大学名誉教授
伊東玉美[イトウタマミ]
1961年、神奈川県生まれ。東京大学大学院博士課程修了。博士(文学)。現在、白百合女子大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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