出版社内容情報
紫式部も読んでいた、日本最古の長編物語!
多数の求婚者があらわれたあて宮だったが、ついに春宮のもとに入内することが決まる。失恋した者たちの嘆きは大きく、命を落とす者、隠遁する者、出家する者があいついだ。涼はあて宮の妹のさま宮と、仲忠は朱雀帝の女一の宮と……。
第三冊目となる本書には、「菊の宴」「あて宮」「内侍のかみ」「沖つ白波」の巻を収載。
内容説明
多くの者に求婚されていたあて宮だったが、春宮への入内が決まる。失恋した者たちの嘆きは大きく、亡くなる者、妻子を捨てて隠棲したり、出家したりする者も出たほどだった。その中、源涼はあて宮の妹のさま宮と、藤原仲忠は朱雀帝の女一の宮と結婚することで決着を迎えたのだった。一方清原俊蔭の娘が朱雀帝の御前で秘琴を披露し、帝の「后」として尚侍に任じられる。原文・現代語訳・注釈・校訂・各巻の梗概・系図を付した完全版。
目次
菊の宴
あて宮
内侍のかみ
沖つ白波
著者等紹介
室城秀之[ムロキヒデユキ]
1954年生まれ。白百合女子大学教授。東京大学卒。同大学院博士課程単位取得。博士(文学)。専門は物語文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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