角川文庫<br> 燃えたぎる石

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角川文庫
燃えたぎる石

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  • サイズ 文庫判/ページ数 304p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784043944323
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

幕末、石炭に魅せられ炭鉱開発に賭けた男の情熱を描く歴史小説!鎖国下の日本近海に異国船が頻繁に姿を現し、材木商・片寄平蔵は木材需要の儲け話を耳にする。が、江戸湾に来航したペリー艦隊には、「燃える石」が燃料として渡されたと聞き、平蔵は常磐炭坑開発に取り組む。

植松 三十里[ウエマツ ミドリ]
著・文・その他

内容説明

貧しい開拓農民の家に生まれ、幕府に巨木を納入するまでになった磐城の材木商・片寄平蔵は、阿片戦争の現実に衝撃を受ける。アジアが欧米列強の植民地として狙われていること、清国に勝利したイギリスは小国ながら産業革命を成し遂げ、目覚ましい進歩を遂げていること。やがて西洋の先端技術を支えているのが石炭であることを知った平蔵は、国産の石炭を求めて炭鉱開発に情熱を注ぐ。歴史小説界の気鋭が日本人の底力に迫る長編。

著者等紹介

植松三十里[ウエマツミドリ]
1954年生まれ。静岡県出身。東京女子大学史学科を卒業後、出版社勤務を経て、7年間アメリカに暮らす。2003年、「桑港にて」(文庫版『咸臨丸、サンフランシスコにて』と改題)で第27回歴史文学賞を受賞し、以後、史料を丹念に踏査した骨太な歴史・時代小説の書き手として注目を集める。09年『群青 日本海軍の礎を築いた男』で第28回新田次郎文学賞を、『彫残二人』(文庫版『命の版木』と改題)で第15回中山義秀文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しんごろ

167
常磐炭田の礎を築き、後に「石炭の父」と呼ばれる男がいた。その名は片寄平蔵。石炭、コールタール、コークスは平蔵がいなければ、ずっと採掘されることはなかっただろう。そして、間違いなく幕末から明治にかけて産業の発展は、平蔵がいなければ、今日の日本はなかったであろう。表舞台に名があがらないが彼の功績は大きい。平蔵は石炭で商売する前は材木で財を築く。商売に関する先見の明と嗅覚はもはや才能だろう。それでいて民のことまで考えてたのだから凄い男だ。ラストはなんとも切なく哀しくもあるが見事な物語だった。2021/05/31

誰かのプリン

19
磐城 笠間藩 材木商を営む、片寄平蔵が石炭を発見する。やがてその石炭が船を動かす燃料になることに気が付いた。 幕末を背景とした当時の情景が良く描かれている。★★★☆☆2017/06/29

y_e_d

4
実行力のある人には強い志があることを思い知らせてくれる作品。平蔵自身の最後やキミとの再婚の申し込み方などは予想つかなかったし、一気に読み切れる面白い作品だった。これでも原文を元に加筆したとのことなのだが、ここまで書くなら、もっと詳細に、本格的な長編にしてくれたら一層面白かっただろうなあと思う。2018/05/26

支祇

4
勉強になりました。よく調べたなぁ、と感心しました。あと自国の将来を思うなら、しっかり諸外国と友好関係を保つのが大切なのだなぁ、と。2013/06/22

たけちゃん

1
いわきの人のイメージと違うな。野口英世と同じで美化しすぎ?2013/08/19

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