角川文庫
グレートジャーニー 人類5万キロの旅〈1〉嵐の大地パタゴニアからチチカカ湖へ

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 286p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784043943272
  • NDC分類 290.9
  • Cコード C0195

内容説明

「グレートジャーニー」とは、アフリカに誕生した人類が、南米最南端まで辿り着いた旅路のこと。太古の人たちと同じように自らの脚力と腕力だけで、この長い道のりを遡るため、南米最南端ナバリーノ島を出発。強風吹き荒れる氷河を歩いて渡り、古代文明の遺産が残るチチカカ湖を経て、かつてインカ帝国の首都であったクスコまでを辿る。過酷な自然や文化の違いをものともせず、自らの足で地球を踏破する、壮大な旅の第一歩。

目次

グレートジャーニーの始まり
最南端の島ナバリーノ島
パタゴニアの吠える海
パタゴニア南部氷床へ
牙をむく嵐の大地
フィヨルドの島々を巡って
アウストラル道路を北へ
月世界旅行
南回帰線を越えて
フラミンゴの楽園
チチカカ湖巡り
チチカカ湖縦断
投石戦争の村
自転車でクスコへ
星と雪の巡礼祭コイユリティ
ケロ村
トウチャンの村

著者等紹介

関野吉晴[セキノヨシハル]
1949年東京都生まれ。一橋大学法学部、横浜市立大学医学部卒業。93年から、あしかけ10年をかけ「グレートジャーニー」を踏破した。2004年から「新グレートジャーニー日本列島にやって来た人々」をスタート。99年、植村直己冒険賞受賞。現在、武蔵野美術大学教授(文化人類学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マリリン

44
同じ表紙のものがなかったので表紙は異なるけど、途中で探していた表紙と同じ写真があるのを発見。4年間で成長したトウチャン一家の子どもゴロゴロだった。観光地巡りではない旅に惹かれる。アンデス谷間の大オーケストラはどんな響きなのだろう? 時計も成績表もない学校。総出で作る橋。文明の発達がもたらす背反する作用を感じた。知らない世界を知る喜びが旅の醍醐味。著者ならではの様々な視点を持ち語る話にすっかり惹かれた。途中で何度か日本(自宅? )に帰る...日本国内でもこんな旅ができたらいいな。 2022/02/21

taku

21
祖先の偉大なる軌跡、グレートジャーニーを逆ルートでなぞる。しかも、自分の手足を動かし達成しようなんて、スケールがでかくてワクワクが止まらない。再訪、再会の場面もあって、楽しませてくれる。欲を言えば、もっとストレートな感情を伝えて欲しかった。落ち着いた文章は安心できるのだけど、嫉妬するほど憧れさせて欲しいんだ。時間と金があったとしても、それだけでは真似出来ない冒険に。それを成した人に。とはいえ、望んでいなくてもせわしくなる日常から連れ出し、知らない世界の姿を教えてくれる、こういう本が好きだよ。2016/12/14

のの

15
人類がなした偉大な旅、グレートジャーニーを到着地点から出発地点へと逆に辿って行く旅。はじめて手にとったのは小学生の時夏休みの課題図書で、とてもどきどきしながら読んだのを覚えている。関野さんの旅は、相手の人や生活、自然への尊敬や謙虚な気持ちが伝わってくる。こんな壮大な旅はできなくても、わたしも旅に出ようと思う。2012/01/25

Aa

9
もう読むの何回目なのかわからないくらい読んでる。世界には知らない民族と知らない文化がたくさんあって、おもしろい!インターネットがなかった当時と今で、またそれぞれの暮らしも変わってるんだろうな。2019/07/14

えっくん

9
★★★★☆人類の祖先が誕生したアフリカよりアジアを経由して南アメリカに辿りつくまでの5万キロを逆ルートで脚力、腕力のみで軌跡を辿る旅の記録。第1巻は南米先端のチリのナバリーノ島からクスコまで。地吹雪が吹き荒れる氷床のパタゴニアでは、物資が吹き飛ばされたり、食料が尽きそうになるほど厳寒で過酷な状況を乗り越えながらの踏破でした。自分なら早々に遭難しているところですが、華奢な関野さんにいったいどこにそんなパワーがあるのでしょうか。大自然の驚異の中、人間は小さな存在ですが関野さんの過酷な旅を疑似体験できました。2016/04/28

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/532848
  • ご注意事項

最近チェックした商品