出版社内容情報
正しいのは、どちらの私? 二つに別れた少女の運命、その結末は!?あの人、死のうとしている――。放課後、電車の中で偶然居合わせた男の横顔から、死の決意を読み取った江梨。思い直させるべきか、それとも。ある事件を境に二つの道に分かれた少女の人生が同時進行する!
赤川 次郎[アカガワ ジロウ]
著・文・その他
内容説明
あの人、死のうとしている―。17歳の女子高生、梓江梨は、学校からの帰り道、電車の中で偶然居合わせた男性の横顔から、死の決意を読み取る。しかも、彼は元クラスメート・なつ子のお父さんだった。江梨は迷う。自殺を思いとどまらせるべきなの?それとも見て見ぬふりをするしかない?それぞれの選択をした2人の「江梨」には、まったく別の波乱が待ち受けていた。ふたつの運命が同時進行するミステリー。
著者等紹介
赤川次郎[アカガワジロウ]
1948年、福岡県生まれ。76年、『幽霊列車』で第15回オール讀物推理小説新人賞を受賞し、デビュー。2006年、第9回日本ミステリー文学大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
roomy
20
どうやって読み進めたらいいのか少し困った。赤川さんがこんなカタチのお話を書いているとは知りませんでした。ふたつの物語どちらがいいとは言えませんが選択次第で人生は大きく変わっていくものですね。ライブラリー本。2014/02/27
十六夜(いざよい)
17
17歳の女子高生・梓江梨は、学校からの帰り道、電車の中で偶然居合わせた男性の横顔から死の決意を読み取る。しかも彼は元クラスメート・なつ子のお父さんだった。自殺を思いとどまらせるべきなの?それとも見て見ぬふりをするしかない?それぞれの選択をした2人の「江梨」には、まったく別の波乱が待ち受けていた。ふたつの運命が同時進行するミステリー。途中から話が二手に分かれるという、斬新な展開。悪くはなかったんだけれど、読んだページをまた戻る…という手間がちょっと面倒だった。2021/07/27
くらげ@
8
(☆☆☆☆)おもしろかった…。二人の少女を軸に主人公が一言声をかけなかったことから話が別れていく形式は新鮮。先が気になりどんどん読みすすめてしまいました。ただ小田の昔の話の事実が異なっていたようで、少し気になりましたが。2012/05/26
あ~ち
6
読み方にとまどい、最初は章ごとに交互に。後半は一気に上段を読んでから下段へ。ややこしいけど、一瞬の選択でこんなに代わるものなんだなと思った。ん~、どっちがよかったってわけでもない。上段はいやらしさばっかりで、下段は簡単に人が死んでいきすぎ。どっちも江梨が急に大人びた物言いをするようになっているところに疑問を感じる。2010/04/24
レコモコ
5
確かに新鮮な2段組。章ごとにしようと思ったけど、内容がごっちゃになってきて結局上段を先に読んでから下段へ。2017/10/03