出版社内容情報
わたしはここまでいやらしくなれるんだ…。「おまえをおもちゃのように扱う」「嬉しいです」――『私の奴隷になりなさい』でまったく新しい官能のありかたを提示し反響を呼んだサタミシュウが、緊張をはらんだ愛とエロスを描く長編小説。
サタミシュウ[サタミシュウ]
著・文・その他
内容説明
わたしは誰からもちやほやされ、それを知っていながら気づいていないように振る舞う嫌な女でした。でも、ご主人様はわたしの虚栄を見抜かれました。「おまえをおもちゃのように扱う」どうしてこんなに乱暴に扱われて、わたしの体は喜んでいるんだろう?快感と恐怖に包まれて、わたしはここまでいやらしくなれるんだ…。『私の奴隷になりなさい』シリーズで官能小説の可能性を大きく広げたサタミシュウが描くエロスと愛の真実。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
巨峰
20
モザイクのようにいろいろな物事が綴られていく新しいタイプの性愛小説。一般の小説では、よく見かける手法だけど、このジャンルでは珍しく、この小説を最後まで興味深く読ませる一助になったことは確か。だが、同時にそんなに全てのエピソードを上手く活かしきれていないとも思う。2012/10/08
とも
18
各章、各章で登場人物に何やかの繋がりがあるんやろうけど、ぼんやりとして掴みづらい。 逆に各章を極々短い短編と割り切って読むとストレスはないかな。 それでも最後にその繋がりも分かって「ほぉ」となる。 内容にも構成にも好き嫌いはあるやろうけど個人的には好きやな。 次も読むよー。 カバーが非常にエロス(笑)買うのにちょっと勇気が要るやん。2019/10/08
パワー3
9
ジャンルの話にいとも簡単に引き込まれてしまった。激しく過激な性愛のシーンと春の日のような穏やかな会話が交互に交わされる。そして、その底流には、しっかりとした愛の世界が存在している。2012/09/30
ささやか@ケチャップマン
8
煽情的な表紙で本屋に平積みされていて気になっていたサタミシュウのSM的恋愛小説の1つ。屈折はあるがこれは恋愛小説であった。時系列がころころと変わってストーリーが展開されるので、正直わかりにくかった。どうやら感想をみるに、これはサタミシュウの他の作品と比べても毛色が少し違うらしく、初読みの選択肢としてはあまり適切ではなかったのかな?2015/12/20
Yobata
7
サタミシュウのSM小説第五弾。場面切り替えが多いしその度に登場人物が増えていくので正直今誰の何を話しているのかわからなくなっていたが、真一郎を中心とした時系列が錯誤してる物語なのねwおもちゃとして扱う真一郎とその当時真一郎のおもちゃだった女性達のそれぞれの心情が描かれてるサタミシュウの新境地w?奴隷精神は同じなんだけど根本はやはり人それぞれ違うんだね。まどかはDVされてるのに好きって…よくわからない。あと笹崎は真一郎でOK?百花ちゃんは最後長年の恋が結ばれて良かったけどやっぱSMなんだねw2014/08/18