角川文庫
ぼくは悪党になりたい

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  • サイズ 文庫判/ページ数 206p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784043790029
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

兎丸エイジ、17歳。ぼくの家庭に父親はいない。奔放な母と腕白な異父弟・ヒロトの三人で平凡な生活を送っている。毎日家事全般をこなす高校生が平凡かどうか疑問ではあるのだが…。ある日、ヒロトが病気で倒れたのをきっかけに、ぼくの平凡な日常は少しずつ崩れはじめる。生きたいように生きる人たちの中で、ぼくだけが貧乏くじをひいているのではないだろうか?―少年の葛藤を軽妙な筆致で描いた、新時代の傑作青春文学。

著者等紹介

笹生陽子[サソウヨウコ]
東京都生まれ。慶應義塾大学文学部人間科学専攻卒業。1995年『ジャンボジェットの飛ぶ街で』が講談社児童文学新人賞佳作となる。96年『ぼくらのサイテーの夏』でデビュー。同作品で第30回日本児童文学者協会新人賞、第26回児童文芸新人賞を受賞。2003年『楽園のつくりかた』で第50回産経児童出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

百太

23
結構、好ましい本でした。2020/03/03

0kaeri

22
作者が凄い感性の持ち主だなぁ。ここのところドロドロしたものばっかり好んでいたので、やっぱり好みが分かれますね♪完璧な家族が幸せになれるとは限りませんね2015/02/26

すきま風

20
何度目かの再読。やっぱ笹生さん、良いわー。学生特有の何となく気怠い感じ、突然色々なことがどうでも良くなって投げ出してしまいたくなるあの気持ちを、ここまで描けるのかと。不良にも優等生にもなれない普通の主人公と、個性豊かな同級生。若すぎる父。異母兄弟の兄。未婚の母は海外出張中。その設定だけでもワクワクしてしまうが、読んでまた面白いのでやっぱり好き。さらっと読めるのも良い。2015/04/28

can

16
悪党になりたがっている内は、絶対悪党にはなれません。これぞ「若気の至り」。20年後に「兎丸エイジの滑らない話」として、披露されること間違いなし。エイジ君まではいかないとしても、「自分だけ損してる!もうバックれてやる!皆、困りやがれ!」と被害妄想に駆られることはよくあります。でも、それが出来ないから苦労してんだよねえ。ただ、褒めて認めてもらいたいだけ。コンビニでの再会シーンはグッときます。サクッと読めて、時々挟まれるシュールな笑い。イライラして、かっこ悪くて、最後はちゃんとハッピーエンド。面白かったです。2015/04/30

MAKII FRUー

9
エイジは本当にいい子悪党になれないね!あんなに自由奔放な母から、家庭的な子が…父親の遺伝子だったのかなぁ?杉尾さんが出てきたあたりから、話に引き込まれていきました。そういう展開になるとは。それにしても、結局、母親はこんなに悩んでるエイジの事、帰国するまで知らないとは…エイジが家出して、ヒロトが泣いていたと羊谷言っているところもグッときた。杉尾さんも素敵なお父さんだ。2013/09/03

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