角川文庫<br> ホームレス入門―上野の森の紳士録

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角川文庫
ホームレス入門―上野の森の紳士録

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  • サイズ 文庫判/ページ数 364p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784043778010
  • NDC分類 368.2
  • Cコード C0195

内容説明

自らもリストラされた著者は、ある日上野公園を訪ねた。元社長、元職人、元銀行員、元教師、出稼ぎ日系人…。戦後日本の経済発展を支えながら、今や社会の片隅に追い払われた多くのホームレス達がそこにいた。彼らを取り巻く争議団、宗教団体、手配師、管理事務所等の実態から見えてきた様々な目論見と、行政の対策無き問題意識が浮き彫りにされてゆく。綿密な取材で現代の日本社会の闇をえぐり出した、壮絶なルポ。

目次

第1章 桜とホームレス
第2章 炊き出しも楽じゃない
第3章 南米移民たちの憂鬱
第4章 無職、無収入、宗教に頼る
第5章 闘うホームレス
最終章 春遠からじ

著者等紹介

風樹茂[カザキシゲル]
1956年、北海道生まれ。ノンフィクション作家。東京外国語大学スペイン語学科卒業。メキシコ留学後、中南米の専門商社、通訳などを経て、南米アマゾンの奥地でODAプロジェクトの鉄道建設にかかわる。その後は、シンクタンク、研究所勤務などで、首相向けの政策提言、ODA援助、NGOプロジェクトに従事。リストラ退職後、現職。地域再生のためのコンサルタント業も営む
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うたまる

3
上野公園のホームレスとの1年に亘る交流を綴ったノンフィクション。時に自己の前世を語りだしたり、「やはり彼らは所詮ホームレスなのだ」と強烈に蔑視したりする著者だが、まずまず楽しく読めた。「ODAで他国を援助する前に、自国の困窮者を助けろよ」という主張はその通りでしょう。但し、その原因は怠惰、不運、コミュニケーション障害、ちょっとした遊び感覚、被雇用能力不足など様々なので、自立支援するのが難しいのも事実。一番印象に残ったことは、「ホームレス自身の中にも他のホームレスへの偏見がある」という点。2012/10/25

貧家ピー

2
リストラを受け、上野の森を観察。世界でも類を見ないほど、ホームレスが集まっており、それでいてODAなどで外国に援助する矛盾を突く。2007/11/28

Carlos

2
文章が堅くてちょっと読みづらい。2014/05/24

sasha

2
う~ん…本当にホームレスになっちゃった松井計の『ホームレス作家』の印象があまりにも強かったので微妙だなぁ。この著者、自分が失業しなかったらホームレスには目も向けなかったのではないかな。2012/06/05

akemitsu

1
ちょっと微妙。2015/10/26

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