内容説明
五月…ニューヨークでは、狂暴な暴力の発作を伴う新麻薬が蔓延していた。われらがヒーロー〈始末屋ジャック〉は、製薬会社の女性研究員から、謎のセルビア人ギャングのボス、ミロシュの調査を依頼される。ミロシュはこの新麻薬に絡んでいるらしい。一方製薬会社重役モネを尾行するジャックは奇妙な人体実験を目撃。荒れ狂う被験者のありさまは、新麻薬の発作と同じものだった!単なる脅迫と思えた事件は、奇怪な様相を見せていく。鬼才F・P・ウィルスンが放つ痛快アクションホラー巨編。
著者等紹介
ウィルスン,F.ポール[ウィルスン,F.ポール][Wilson,F.Paul]
1946年ニュージャージー生まれ。医師として働くかたわら小説を発表。81年に発表した『ザ・キープ』で一躍人気作家となる。壮大な伝奇ホラー六部作「アドヴァーサリ・サイクル」をはじめ、SF、医学サスペンスなどの分野で、精力的な創作活動を続けている
大滝啓裕[オオタキケイスケ]
翻訳家
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しましまこ
19
再読。フリークショーとラコシとギャングと謎の薬。美術館前の事件から一気読み、楽しい。2019/06/15
bapaksejahtera
11
始末屋主人公の作品は長編だけでも本作の前に3作。始末屋なる業態について十分な説明なく始まるので当初は当惑。どうやら身分を消した非公然の仕事人のようだ。人づてで仕事が舞い込んだ製薬会社の女性研究員からの依頼は、上司がヤクザから脅しを受けているとして助力を求める物。上司は見世物師の所有する不思議な生物の血液を精製し製薬するが、それは人間の暴力性を助長する効能がある。これがヤクザに流れて災いが広がる設定。新月で薬効が失われ、更に学理的な情報もそれを境に記憶を含めて消失する不思議。乱暴な題材と進行だが、頁は進む。2024/08/07
そら
5
始末屋ジャックシリーズ。下巻へ。2018/08/28
カマー
2
裏社会の仕事人 始末屋ジャックの戦いを描くシリーズの第4弾 感想は下巻で 2016/02/16
inugamix
1
F.P.ウィルスンは途中で止められんので困る。ビンテージワインが不味く感じる貧乏舌せつない。2010/06/07
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