内容説明
「北の核」をめぐる六者協議が停滞するさなか日韓両国で起きた同時多発テロにより、東アジア一帯は極度の緊張に包まれた。親善訪問先である中国・大連からの帰国途上にあった海上自衛隊潜水艦「さちしお」は、黄海で遭難者を救助した直後、国籍不明の艦艇から執拗な攻撃を受ける。艦長の藤井は必死の操鑑で辛くも死地を脱したが、これは米中両大国の思惑が絡んださらなる危機の前触れにすぎなかった…。傑作軍事サスペンス。
著者等紹介
池上司[イケガミツカサ]
1959年、東京生まれ。明治大学文学部を卒業後、広告代理店勤務を経て『雷撃深度一九・五』で作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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koba
98
★★★★☆2015/05/04
UK
33
先制攻撃が出来ない日本の潜水艦が北朝鮮・中国の攻撃をどうかわしていくのか。息詰まる心理戦。これは文句なく面白い。政治家の腑抜けたやりとりや背景描写がいささか興を削ぐが、日中の潜水艦同士の艦長の駆け引きには引きこまれる。登録者数が少ないのが、ふむ、ちょっと意外。2017/03/03
007
16
テロについての動機や決着などはほとんど描かれておらず、なんだったのかよくわからなかったが、潜水艦での戦いはとても緊張感があり、非常に楽しめて読めた。艦長は策士だな。こういう内容はとても好きです。2015/07/02
こう
6
核によるテロ事件が全ての発端なのに・・・国家間の問題も全部大人な態度で・・・潜水艦同士の戦いは迫力と緊張感があったけど物語からは浮いちゃってる感も・・・2010/11/20
ymg
5
テロと潜水艦?って思いながらも潜水艦同士の駆け引きや空気感が凄過ぎて・・・。テロの事忘れちゃった。2011/06/02
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- さとりとは何か