内容説明
新田東中と横手二中。運命の再試合の結末も語られた、ファン待望の一冊、ついに文庫化!高校生になって野球を辞めた瑞垣。巧との対決を決意し、推薦入学を辞退した門脇。野球を通じ日々あえぎながらも力強く変化してゆく少年たちの姿を描いた「ラスト・イニング」他、「空との約束」「炎陽の彼方から」を収録。永遠のベストセラー『バッテリー』を、シリーズ屈指の人気キャラクター・瑞垣の目を通して語った、彼らのその後の物語。
著者等紹介
あさのあつこ[アサノアツコ]
岡山県生まれ。大学在学中から児童文学を書き始める。『ほたる館物語』で作家デビュー。『バッテリー』およびその続編で野間児童文芸賞、日本児童文学者協会賞、小学館児童出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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乱読太郎の積んでる本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Pondy
77
バッテリー6から数ヶ月。やっと手をのばして読んだ。心理描写がとにかく潤沢。でも、これが小中学生、高校1年生のものとなるとチョット高度すぎて違和感を感じてしまう。それでも瑞垣のキャラには合っていたかな。その瑞垣ー嫌いなんだけど嫌いになりきれない、ストレートな性格。原田本人ではなく、原田に出会ってしまった運命に翻弄された生徒たちの物語。2016/11/12
りゅう☆
70
新田東vs横手二の試合途中で終わった『バッテリー』その後。この試合が少年たちにもたらした思いとは?野球部のない高校に入学した瑞垣。この試合後、推薦を辞退して地元の高校に入学した門脇。本当にビックリ。それほど巧にこだわることのできる門脇はやっぱり天才。妹から昔と変わったと指摘された聡明な瑞垣の心の葛藤が描かれている。横手二中の監督が瑞垣に要求したこととは?バッテリーでは永倉の苦悩も描かれてたけど、一番成長したのは彼じゃないかなと瑞垣視点だからこそ伺えた。兄巧の背中に追いつけるのか、青波の成長が見てみたいな。2023/06/13
hitomi.s
64
夏になったら再読しようと思ってたけれど、重たすぎる読書を変えたくて頼りにしてしまった。バッテリーの続編。でっかく夢中になれる出来事を岐路にして越えてしまったあと、楽しさを見つけるのは容易ではない。どこの何に心を惹かれるか、何ならしてみたいのか。好きなものに、どう関わっていけるのかはそれぞれ。私はDAZN観て、公式サイトからほくほくグッズを時々買って、球場に行けたら行って、日々の勤労も苦ではないなとか思って、勝っても負けても話題にして笑。これもまた楽しいんだぞと登場人物や現実の誰かに言いたくなった。2021/04/24
Tanaka
62
「バッテリー」に続きがあったということを先日知り、急いで読破。ん~「バッテリー」の時のようなハラハラ感は無いからちょっと残念。2014/02/15
はにこ
56
バッテリーの続編。あの試合の結末が読めて良かった。また瑞垣視線で多く描かれていたのも新鮮だった。巧というピッチャーが周りに起こした現象、こんなにも人を揺さぶるなんて凄いね。できたら瑞垣がブレインになって対決したり、高校生になった巧が甲子園に出るのも見たかったな。いつか続編書いてくれないかな。2023/08/10