内容説明
修験道の里、葛城山に暮らす役の一族の長・大角を陰陽寮当主・賀茂忠行が訪れた。十五年前から恐れていたあの者が都に現れたため、力を借りに来たのだ。長は忠行に息子の志狼を都に連れていくことを勧める。しかし、志狼は怨霊となった母・黒御前の呪縛に苦しんでいた。忠行は、その怨霊の背後にあの者の影があることを感じる…。人心が荒み、闇に魑魅魍魎が跋扈した時代―闇に抗った者たちの姿を描いた長編伝奇絵巻。
著者等紹介
五代ゆう[ゴダイユウ]
奈良県生まれ。小説家。『はじまりの骨の物語』で第四回ファンタジア長編小説大賞受賞
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