内容説明
ストレスは心筋梗塞や脳梗塞、糖尿病など生活習慣病の原因となるばかりでなく、脳細胞を破壊し、うつやボケを引き起こす。この不思議な脳と心の関係にメスを入れ、癒しの効果や記憶の仕組み、老化の予防などを、多くの事例をまじえて紹介する。ストレスに悩まされる現代人必読の医学読み物。
目次
1 ストレスと心身の病気
2 癒しと脳
3 脳の働きと感覚のしくみ
4 ホルモンによる男女の違い
5 匂いと人と社会の関係
6 心の老化と脳の老化
7 脳死と臨死体験
8 人の心と「気」の関係
9 病と社会の関係
著者等紹介
高田明和[タカダアキカズ]
1935年静岡県生まれ。慶応義塾大学医学部卒業、同大学院修了。アメリカ・ロズエルパーク記念研究所研究員、ニューヨーク州立大学大学院助教授、浜医科大学教授を経て、同大学名誉教授。医学博士。専攻は生理学。日本生理学会、日本血液学会、日本臨床血液学会評議員
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感想・レビュー
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ゲオルギオ・ハーン
33
適度なストレスは生きていくために必要だが、過度なストレスは鬱病だけでなく、生活習慣病の原因になる。それはなぜか、身体の中でなにがおきているかを医学的に説明し、脳の各部位の機能もその研究の歴史から書いており、タイトルより広い内容を扱っている。ストレスに関する話以外にも面白い話が多く、例えば、脳の老化について言及しているところでは単純に計算能力や新しい技術への対応力で比べると若者が有利だが、高齢になると経験などおかげで全体把握力が優れるなどの有利な点もあるのでくよくよしないことが一番とするまとめがとても良い。2022/12/05
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