出版社内容情報
人間の体の不調を引き起こす精神的ストレス、脳(神経)と心の関係性、老化とボケの問題など、いまだ謎の多い人間の心と体にまつわる様々な疑問に答え、日々の健康維持に役立つヒントを提示する医学エッセイ。
内容説明
古くから「病は気から」といわれるが、健康を維持するためには、心の安静は欠かせない。ガンは憂鬱なことを考えたりする人に発生しやすく、子どもの喘息は両親の不和による精神的ストレスの影響を受けやすい。人間の健康を支える人体の生理学的な機能と心のかかわりを、西洋医学の研究成果と東洋思想を織り交ぜて説きおこす。心とからだの健康を考えて人生を豊かに過ごすための医学エッセイ。
目次
1 体のしくみ(人はなぜ言葉を話せるのか;呼吸のしくみ ほか)
2 脳と心の話(脳が大きいと頭もよいか;右脳と左脳 ほか)
3 心と体のふしぎ(ガンは遺伝子の病である;だれでもガン遺伝子をもっている ほか)
4 子供の心と体(高齢出産の子供はダウン症になりやすい;両親の不和は喘息を起こす ほか)
5 科学者のエピソード(インシュリン発見のかげに;免疫学の論争 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なお
5
最近色々言われている健康法に対して、ちょっと違うんじゃないの?と疑問を呈している。 見開き1ページごとに内容が変わり、さくさくと簡潔に書いてあるので読みやすかった。 要は健康法や、生活習慣病の基準も人それぞれ。だからそのやり方にハマったり、数値を気にしてストレスを溜めることの方がダメ。 語り口が断定的ではなく、偏りすぎていないので信頼できるし著者に好感がもてる。2021/01/16
寝落ち6段
1
今、現在、ストレス性の胃腸炎を抱えているわけで、古本屋で気になって買った。角川選書の文庫版ということで、本来は『こころとからだのふしぎ』というタイトルだったらしい。内容も心理状態と体の調節の話が主で、難しくなく、かといって平易ではない。医学史にも触れていて、大変勉強になるものだった。2013/03/27
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